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講談社文庫

若様組まいる

著:畠中 恵

紙版

内容紹介

明治二十三年、ミナこと皆川真次郎は西洋菓子店を開いた。店には、旧幕臣の「若様組」の面々や、女学校に通うお嬢様・沙羅が甘い菓子と安らぎを求めてやってきた。その少し前――。徳川の世であれば「若殿様」と呼ばれていたはずの旧幕臣の子息・長瀬とその友人は、暮らしのために巡査になることを決意。芝愛宕の巡査教習所で訓練を受けていた。そして、ピストル強盗の噂が絶えない物騒な昨今、教習所でも銃に絡む事件が起きた!


明治二十三年、ミナこと皆川真次郎は西洋菓子店を開いた。店には、旧幕臣の「若様組」の面々や、女学校に通うお嬢様・沙羅が甘い菓子と安らぎを求めてやってきた。その少し前――。徳川の世であれば、「若殿様」と呼ばれていたはずの旧幕臣の子息・長瀬とその友人は、暮らしのために巡査になることを決意。今は芝愛宕の巡査教習所で訓練を受けていた。ピストル強盗の噂が絶えない物騒な昨今、教習所でも銃に絡む事件が起きた。若様組の他、薩摩出身者、直参で徳川について静岡に行った士族たち、商家の子息たち、さまざまな生徒に、何やら胡散臭い所長や教員を巻き込んで、犯人捜しが始まる。大好評『アイスクリン強し』の前日譚。

目次


一章 番町の住人
二章 愛宕町
三章 起床ラッパ
四章 去りゆくもの
五章 東京
六章 巡査派出所
七章 明日のこと
終章
解説 堀川アサコ

著者略歴

著:畠中 恵
高知県生まれ、名古屋育ち。名古屋造形芸術大学短期大学卒業。2001年『しゃばけ』で第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、デビュー。他の著書に、本書の後日譚にあたる『アイスクリン強し』(講談社文庫)、『こいわすれ』(文藝春秋)、『さくら聖・咲く』(実業之日本社)などがある。近著は『ときすぐり』(文藝春秋)など。

ISBN:9784062775403
出版社:講談社
判型:文庫
ページ数:462ページ
定価:800円(本体)
発行年月日:2013年07月
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ