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講談社文庫

つぶやきのクリーム The cream of the notes

著:森 博嗣

紙版

内容紹介

何から手をつけたら良いのかわからない状態とは、なんでも良いから手をつけた方が良い状態のことである――。けっこう当たり前なことのなかに、人生の大きなテーマは潜んでいるものなのだ。小説家・森博嗣がつい誰かに教えたくなって意外に真面目に綴った、世界の見え方が変わるつぶよりのつぶやき一〇〇個。(講談社文庫)


森博嗣がつぶやくと、クールなエッセィになる。
「カロリィゼロ」から「人生の勝ち負け」まで、ままならない世の中に対する森イズム。

何から手をつけたら良いのかわからない状態とは、なんでも良いから手をつけた方が良い状態のことである――。
けっこう当たり前なことのなかに、人生の大きなテーマは潜んでいるものなのだ。
小説家・森博嗣がつい誰かに教えたくなって意外に真面目に綴った、世界の見え方が変わるつぶよりのつぶやき一〇〇個。

目次

1 何から手をつけたら良いのかわからない状態とは、なんでも良いから手をつけた方が良い状態のことである。
2 自慢をする年寄りは、悲観する年寄りよりは長生きしてもらいたい。
3 天気予報は当たらないというが、これよりも当たる予報ってあるか?
4 愛国心のような集団性を持つことが、人間の社会の基本だろうか。しかし、その基本が争いを個人から集団へと大きくする。
5 人の弱みにつけ込む最たるものとは、神である。
6 風向きが変わった、と喜ぶくらい、風を頼りにしていたのか。
7 土地に縛られているのは個人ではなく、集団である。
8 住宅の九割の価値を決める要因は、どこに建っているか、である。
9 つぶやくだけで良い。多くの普通の人の意見とは、その程度のものか。
10 長いものには巻かれろ、というが、それができるのは長くて柔らかい場合だけである。
11 本のページを捲る動作がどれだけいらいらするものか、電子出版が普及したら、みんな気づくだろう。
12 筆も鉛筆も万年筆も筆箱もなくなったのに、まだ筆記?
13 ペンキを塗っているとき見ているのは、塗ったあとの表面? 塗るまえの表面?
14 宣伝カーで大声を張り上げることがプラスになると信じているとしたら、政治家として鈍感すぎる。
15 遠いところへ旅行するより、近い土地へ引っ越す方が、ずっと冒険である。
16 遠い人の悪口と近い人の賞賛は簡単。遠い人の賞賛と近い人の悪口は勇気。
17 自分のせいで失敗したときより、他人のせいで失敗したときの方が後悔するのは何故。
18 自分のせいでも他人のせいでも、ほぼ同じくらい失敗は失敗。
19 成功する人は、成功する方法を知っているのではなく、失敗する方法を知っているだけである。
20 もし博打が当たって大儲けしたら、金輪際博打はやめるべきである。
21 喧しさは安いが、静けさは高い。
22 自由を目指す人は自然に金持ちになる、という理由は、物事を解決する楽しさから自由を感じることが多いためである。

まえがき
つぶやきのあとがき

ISBN:9784062772884
出版社:講談社
判型:文庫
ページ数:240ページ
定価:640円(本体)
発行年月日:2012年09月
発売日:2012年09月14日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DNL
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:DS
国際分類コード【Thema(シーマ)】 3:1FPJ