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講談社文庫

世界一の映画館と日本一のフランス料理店を山形県酒田につくった男はなぜ忘れ去られたのか

著:岡田 芳郎

紙版

内容紹介

酒田、雄大な庄内平野の最上川河口に位置する街には、世界に誇れるものがあった。淀川長治や荻昌弘が羨んだという映画館(グリーン・ハウス)。そして開高健や丸谷才一、土門拳が愛したという料理店(ル・ポットフー)。なんとそれらは1人の男――佐藤久一がつくったものだった。酒田大火の火元となった映画館が彼の波乱に富んだ人生を象徴する。(講談社文庫)

目次

プロローグ 酒田大火
第1章 グリーン・ハウス その1 1950~55年
 若き映画館支配人・佐藤久一
 「おしゃれをして行かないとね」
 イベントの先進性
 佐藤家と酒田の歴史
 久一の生い立ち
第2章 グリーン・ハウス その2 1955~64年
 久ちゃんとセールスマンとの丁々発止
 淀川長治、荻昌弘らの応援
 「世界一」の映画館
 恋に落ちて
第3章 東京・日生劇場 1964~67年
 「東洋一」の劇場
 「あの方と食事がしたいの」
 食堂課への左遷
 再び、酒田へ
第4章 レストラン欅 1967~

ISBN:9784062767132
出版社:講談社
判型:文庫
ページ数:332ページ
定価:926円(本体)
発行年月日:2010年09月
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DNB