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講談社+α新書

欧州危機と反グローバリズム

破綻と分断の現場を歩く

著:星野 眞三雄

紙版

内容紹介

英国EU離脱とトランプ現象に共通するもの何か? 格差が人々の怒りに火を付けた。EU26ヵ国を取材した第一線記者の緊急報告!欧州視点で世界を見る。米国と中国の「G2」を見ているだけでは、世界の大きな潮流はつかみきれない。それが欧州を知ることで、見えてくるものがある――。


英国EU離脱とトランプ現象に共通するもの何か? 格差が人々の怒りに火を付けた。EU26ヵ国を取材した第一線記者の緊急報告!

欧州視点で世界を見る。
<本文より>
2012年から3年間、ヨーロッパ総局(ロンドン)特派員を務め、ユーロ危機の最悪期や、危機の後遺症できしむ欧州で取材を重ねた。EU28ヵ国のうち26ヵ国、ユーロ圏は全19ヵ国を訪れたほか、米国やメキシコ、ロシア、オーストラリア、トルコなど世界中を回って取材した。
危機の現場を歩いていると、気づくことがあった。
欧州各国は、いい面も悪い面も日本と似ている。バブルの発生と崩壊、金融不安、財政悪化、金融緩和……。どれもこれも、日本を見ているようだ。大国ではない国としての身の処し方、そして日本の反面教師としても、欧州には学ぶべき材料がそろっている。
米国と中国の「G2」を見ているだけでは、世界の大きな潮流はつかみきれない。それが欧州を知ることで、見えてくるものがある――。

目次

はじめに 欧州を知ることで見えてくるもの
第1章 Brexitの衝撃
第2章 分断国家
第3章 バブルの傷痕
第4章 ギリシャがパンドラの箱を開けた
第5章 通貨防衛の戦い
第6章 エネルギー戦争
第7章 行き詰まる成長資本主義

著者略歴

著:星野 眞三雄
朝日新聞東京本社経済部次長。1971年神奈川県生まれ。94年、早稲田大学を卒業し、朝日新聞へ。徳島、千葉の支局、北海道報道部、西部本社経済部などを経て2002年から東京本社経済部。国土交通省、日本銀行、金融庁、財界、経済産業省、首相官邸、財務省などを担当。06年~07年、米スタンフォード大学客員研究員。12~15年、朝日新聞ヨーロッパ総局(ロンドン)特派員。大阪本社経済部次長を経て、16年から現職。著書に『道路独裁 官僚支配はどこまで続くか』(講談社)がある。

ISBN:9784062729734
出版社:講談社
判型:新書
ページ数:216ページ
定価:860円(本体)
発行年月日:2017年01月
発売日:2017年01月21日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KCZ