出版社を探す

講談社文庫

やがて哀しき外国語

著:村上 春樹

紙版

内容紹介

F・スコット・フィッツジェラルドの母校プリンストン大学に招かれ、アメリカでの暮らしが始まった。独自の大学村スノビズム、スティーブン・キング的アメリカ郊外事情、本場でジャズについて思うこと、フェミニズムをめぐる考察、海外で悩み苦しむ床屋問題――。『国境の南、太陽の西』と『ねじまき鳥クロニクル』を執筆した二年あまりをつづった、十六通のプリンストン便り。


初めてプリンストンを訪れたのは1984年の夏だった。F・スコット・フィッツジェラルドの母校を見ておきたかったからだが、その7年後、今度は大学に滞在することになった。2編の長編小説を書きあげることになったアメリカでの生活を、2年にわたり日本の読者に送り続けた16通のプリンストン便り。

目次

文庫本「やがて哀しき外国語」のためのまえがき
プリンストン──はじめに
梅干し弁当持ち込み禁止
大学村スノビズムの興亡
アメリカ版・団塊の世代
アメリカで走ること、日本で走ること
スティーヴン・キングと郊外の悪夢
誰がジャズを殺したか
バークレーからの帰り道
黄金分割とトヨタ・カローラ
元気な女の人たちについての考察
やがて哀しき外国語
運動靴をはいて床屋に行こう
「カーヴァー・カントリー」を描くロバート・アルトマンの迷宮映画
ロールキャベツを遠く離れて
ブルックス・ブラザーズからパワーブックまで
ヒエラルキーの風景
さらばプリンストン
「やがて哀しき外国語」のためのあとがき

ISBN:9784062634373
出版社:講談社
判型:文庫
ページ数:286ページ
定価:660円(本体)
発行年月日:1997年01月
発売日:1997年02月14日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DNL
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:DS
国際分類コード【Thema(シーマ)】 3:1FPJ