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胸部の地図帳

人体スペシャル

著:佐藤 達夫

紙版

内容紹介

《講談社 地図帳シリーズ》

【胸にある器官はどこからきたのか?】
心臓、肺、食道、横隔膜、乳腺、胸腺、胸壁の筋と骨の構造となりたちを探る。

胸にある臓器の多くは、遠く首から降りてくる神経によって支配されている。
その事実にこそ胸部器官のなりたちの不思議が秘められている。

《本書のおもな内容》
●総論――ヒトの心臓はなぜ胸部にあるのか/サメとヒトの心臓をくらべる/胸部とはどのような場所か/胸壁を形づくる筋
●心臓――大血管と心臓/心臓を養う冠状動脈/心臓の静脈/心臓の4つの部屋――心房と心室/2心房2心室ができるまで/心臓の血液循環――出生前と出生後/4つの弁のつくりと開閉のしくみ/弁音をどこで聴くか/心臓を動かすしくみ/心臓の自律神経/心臓を二重に包む心膜
●肺――拡張と収縮をくりかえす肺/空気の通り道――気管と気管支/肺区域とはなにか/肺門と肺根とは/肺の内部を走行する動脈と静脈/肺の自律神経/肺のリンパの流れかた/肺を二重に包む胸膜
●食道――頸・胸・腹部の3領域にまたがる食道/食道が狭くなる場所/食道壁の3層構成/食道の動脈と静脈/食道の自律神経
●横隔膜――横隔膜とはどのような膜か/横隔膜のつくりと形/横隔膜のウィークポイントと横隔膜ヘルニア/横隔神経はどこからくるのか
●乳腺――乳房を形づくるもの/乳腺はどこにできるのか/乳腺を包む膜/乳腺のリンパの流れかた/乳頭のつくり
●胸腺――胸腺とはどのような器官か/乳児と大人の胸腺のちがい/胸腺を養う2系統の動脈
●胸壁と胸郭――胸壁をつくる骨と筋/胸壁の浅層に位置する大胸筋、小胸筋、前鋸筋/胸壁の深層に位置する肋間筋/胸壁の筋ができるまで/肋間神経とはどのような神経か/胸郭を動かす関節/呼吸運動による胸郭の変化

目次

《総論》
心臓はなぜ胸部に位置しているのか
胸部の主役―心臓と肺のなりたち
胸部はどのような役割を果たしているのか
浅胸筋と深胸筋のちがいとはなにか
《胸部の器官》
【心臓】
前後左右からながめた心臓
心臓の動脈―冠状動脈
心臓の静脈
心臓の4つの部屋―心房と心室
2心房2心室ができるまで
心臓の血液循環―出生前と出生後
心臓の4つの弁
弁のつくりと開閉のしくみ
弁音を聴きとる位置
心臓を動かすしくみ―刺激伝導系
心臓の自律神経
心臓を包む膜―心膜
心臓をつなぎとめる大血管と心膜
【肺】
拡張と収縮をくりかえす肺
空気の通り道―気管と気管支
気管支の分岐による肺の分割―肺区域
肺への出入り口―肺門と肺根
肺の動脈と静脈
肺の自律神経
肺のリンパ系
肺を包む膜―胸膜
【食道】
頸部、胸部、腹部にまたがる食道
食道が狭くなる場所
食道壁の層構成
食道の動脈
食道の静脈
食道の自律神経
食道のリンパ系
【横隔膜】
胸部と腹部を仕切る横隔膜
横隔膜のつくりと形
横隔膜ヘルニアのおこりやすい場所
横隔膜の神経―横隔神経
【乳腺】
哺乳類の象徴としての乳腺
乳房を形づくるもの
乳腺ができる場所
乳腺を包む膜
乳腺のリンパ系
乳頭と乳輪のつくり
【胸腺】  
加齢にともない退縮する胸腺
胸腺の動脈
《胸壁と胸郭》
胸壁を構成する骨と筋
胸壁の浅層の筋―大胸筋、小胸筋
胸壁の浅層の筋―前鋸筋
胸壁の深層の筋―肋間筋
胸壁と腹壁の筋のなりたち
胸壁の神経―肋間神経
胸郭を構成する骨
胸郭を動かす関節
呼吸運動による胸郭の変化
《出典・参考文献》
《さくいん》

著者略歴

著:佐藤 達夫
1937年生まれ。東京医科歯科大学医学部卒業、同大学院医学研究科修了。福島県立医科大学講師、東北大学医学部助教授を経て、1974年より東京医科歯科大学医学部解剖学教授。1995年4月より2001年3月まで医学部長。2003年、定年退職。東京医科歯科大学名誉教授。2004年より帝京平成大学教授。専門は人体解剖学、臨床解剖学とくに機能温存手術に関連したリンパ系、自律神経系、内臓筋膜などの局所解剖学。
著書に、『消化器の局所解剖学―食道・胃』(1993)『リンパ系局所解剖カラーアトラス』(佐藤健次、出来尚史、村上弦との共著、1997)、『日本人のからだ―解剖学的変異の考察』(秋田恵一との共編、2000)、『リハビリテーション解剖アトラス』(坂本裕和との共著、2006)などがある。

ISBN:9784062610230
出版社:講談社
判型:A4変
ページ数:142ページ
定価:4000円(本体)
発行年月日:2008年06月
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:MB