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健康ライブラリーイラスト版

起立性調節障害がよくわかる本

朝起きられない子どもの病気

著:田中 英高

紙版

内容紹介

 子どもが思春期になってから「朝、なかなか起きられなくなった」「遅刻や欠席を繰り返す」「午前中、ずっと調子が悪い」……。その症状、もしかしたら起立性調節障害かもしれません。一般には、まだあまり知られていない病気ですが、全国でなんと約70万人の中高生が発症しています。医療機関で調べても特に異常がなく、親や教師から仮病とみられてしまったり、場合によっては、そこから不登校や引きこもりにつながったりするケースも多くあります。
 本書では、症状の見極め方から診断法、治療法、日常生活の注意ポイントまでを専門医がイラストでわかりやすく解説。保護者、教育関係者必読の1冊です。

【本書の主なポイント】
*起立性調節障害(OD)は体の機能を調節する自律神経系の病気
*立ち上がった時に、脳血流の低下が起こり、めまいや頭痛などの症状が現れる
*思春期(中高生)に起こりやすく、精神的なストレスで症状が悪化する
*うつ病と間違われることが多いが、うつ病の薬で症状が悪化することもある
*周囲の無理解でいじめや不登校の原因になっていることも
*体調不良に気づいたら、中高生でも内科ではなく、まずは小児科を受診
*血圧低下や脈拍数の増加の傾向で四つのサブタイプに分かれる
*重症度を判定し、心理的ストレスに応じて治療法を決める
*日常では、生活動作を工夫し、水分や塩分を多めにとる

目次

本書の内容構成
第1章 一見怠け者? しかしその実態は…
第2章 医療機関で正体を見極める
第3章 家庭で子どもを見守る
第4章 学校を過ごしやすい環境にする
第5章 自立して生活するために

著者略歴

著:田中 英高
大阪医科大学小児科学教室准教授、大阪医科大学付属病院発達小児科科長、日本小児心身医学会理事長。1980年大阪医科大学卒業。1986年同大学院修了、医学博士、同小児科助手。1992年スウェーデン、リンショッピン大学客員研究員。1994年スウェーデン資格医学博士取得、大阪医科大学小児科講師。1997年大阪医科大学小児科准教授。2008年日本小児心身医学会理事長。著書は『起立性調節障害の子どもの正しい理解と対応』2009年、『起立性調節障害の子どもの日常生活サポートブック』2010年(ともに中央法規出版)など。

ISBN:9784062597739
出版社:講談社
判型:A5変
ページ数:98ページ
定価:1200円(本体)
発行年月日:2013年04月
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:VFD
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:MJ