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講談社選書メチエ 580

満蒙

日露中の「最前線」

著:麻田 雅文

紙版

内容紹介

二〇世紀前半、日本、ロシア、中国のそれぞれの「辺境」地域は、なぜ「生命線」となったのか。義和団戦争から満鉄解体まで、満蒙でくりかえされる軍事衝突には、「鉄道」をめぐる利権が絡んでいた。ロシアが「北満洲」に設立した中東鉄道とライバル会社満鉄との権益競争、ロシア革命後の「革命派」と「反革命派」の内戦、張作霖など軍閥とスターリンの対決……。鉄道をめぐるドラマを辿り、新しい国際政治史を描く。


二〇世紀前半、日本、ロシア、中国のそれぞれの「辺境」地域は、なぜ「生命線」となったのか。
義和団戦争から満鉄解体まで、満蒙でくりかえされる軍事衝突には、「鉄道」をめぐる利権が絡んでいた。
ロシアが「北満洲」に設立した中東鉄道とライバル会社満鉄との権益競争、ロシア革命後の「革命派」と「反革命派」の内戦、張作霖など軍閥とスターリンの対決……。
鉄道をめぐるドラマを辿り、新しい国際政治史を描く。

目次

第一章 『坂の上の雲』の先へ――小村寿太郎とウィッテ
第二章 日露協約時代の「満蒙問題」――伊藤博文とココフツォフ
第三章 「北満洲」における大戦・革命・内戦――田中義一とホルヴァート
第四章 ソ連と奉天派の対決――張作霖、張学良親子とカラハン
第五章 満洲国という難問――昭和天皇、蒋介石とスターリン

著者略歴

著:麻田 雅文
一九八〇年生まれ。二〇〇三年、学習院大学文学部史学科卒業。二〇一〇年、北海道大学大学院文学研究科博士課程単位取得後退学。博士(学術)。 日本学術振興会特別研究員、ジョージ・ワシントン大学客員研究員を経て、二〇一三年より東北大学東北アジア研究センター教育研究支援者。専門はロシアと東アジアの近代史。著書に『中東鉄道経営史――ロシアと「満洲」1896-1935』(名古屋大学出版会)がある。

ISBN:9784062585835
出版社:講談社
判型:4-6
ページ数:320ページ
定価:1850円(本体)
発行年月日:2014年08月
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JPS