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講談社選書メチエ 573

見えない世界の物語

超越性とファンタジー

著:大澤 千恵子

紙版

内容紹介

ハリー・ポッターや宮崎アニメを筆頭に、ファンタジーが世を席巻している。児童文学の一分野であったものが、大人をも魅了している。宗教的な神話や伝説、昔話などの物語が、どのように文学的な物語に変容したのか。「千一夜物語」、ペロー、グリム兄弟などの流れを追う。さらに、アンデルセン「人魚姫」、C・S・ルイス「ナルニア」シリーズなどを分析し、ファンタジー作品のなかに流れ込んでいる宗教的なものの源泉をさぐる。


ハリー・ポッターや宮崎アニメを筆頭に、ファンタジーが世を席巻している。児童文学の一分野であったものが、大人をも魅了している。宗教的な神話や伝説、昔話などの物語が、どのように文学的な物語に変容したのか。『アラビアン・ナイト』、ペロー、グリム兄弟などの流れを追う。さらに、アンデルセン『人魚姫』、C・S・ルイス「ナルニア」シリーズなどを分析し、ファンタジー作品のなかに流れ込んでいる宗教的なものの源泉をさぐる。

目次

序章 宗教・子ども・ファンタジー
1章 児童文学の宗教性
2章 現実を超えた物語の誕生と展開
3章 運命の女神から妖精へ――フランスで生まれた妖精物語
4章 妖精物語からメルヒェンへ――ドイツの子ども向けの教育的物語
5章 物語にみるキリスト教的価値理念とその変容――ペローからグリムへ
6章 「子ども」と「ファンタジー」の宗教性――アンデルセン童話の登場
7章 イギリス児童文学の中のアルカディア
8章 宮崎駿のアニメーション映画が語るもの

ISBN:9784062585767
出版社:講談社
判型:4-6
ページ数:256ページ
定価:1750円(本体)
発行年月日:2014年04月
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DSY