講談社選書メチエ 494
アイヌの世界
著:瀬川 拓郎
紙版
内容紹介
ダイナミックかつ多彩なアイヌの世界を活写する
アイヌは縄文人の子孫か?
クマ祭りの起源はイノシシ祭りだったのか?
阿倍比羅夫が戦ったのはアイヌか?
なぜマタギの言葉にアイヌ語があるのか?
中尊寺金色堂の金箔はアイヌが採った日高産か?──最新の知見をもとにアイヌをめぐる様々な問いに大胆に答えながら、伝統を守りつつもダイナミックに変貌し続けた、これまでになく多彩なアイヌ像を描き出す。
目次
第一章 DNAと言語からみたアイヌの起源――近年の研究から
第二章 縄文の祭りからクマ祭りへ――アイヌと縄文伝統
第三章 阿倍比羅夫はだれと戦ったか――混乱する北の民族的世界と王権
第四章 アイヌ文化の日本語・マタギ文化のアイヌ語――古代交流の残影
第五章 オホーツク人になろうとしたアイヌ――環オホーツク世界と植民
第六章 黄金国家とアイヌ――奥州藤原氏の金と北海道
第七章 謎の「宝の羽」を追って――北の先住民交易
第八章 アイヌモシリ一万年の景観史――文化の変容を読む