講談社選書メチエ 401
アイヌの歴史
海と宝のノマド
著:瀬川 拓郎
紙版
内容紹介
宝を求め、サハリン・アムール川流域に進出する戦うアイヌ。激しい格差、サケ漁をめぐる内部対立、「日本」との交渉――社会の矛盾に悩むアイヌ。北の縄文から近世まで、常識を覆すダイナミックな「進化と変容」。(講談社選書メチエ)
常識を覆す、ダイナミックなアイヌ像を提示。宝を求め、サハリンで戦うアイヌ。格差社会に悩むアイヌ。北の縄文から近世まで、異文化との交流・対立と通じダイナミックに展開する北の採集民族のリアルな歴史。
目次
第1章 アイヌ文化のなりたち――北の縄文から近世
第2章 格差社会の誕生――宝と不平等
第3章 「サケの民」の成立――交易品を推理する 1
第4章 ワシ羽をもとめる人びと――交易品を推理する 2
第5章 侵略する北の狩猟採集民――オホーツク文化との関係
第6章 境界をみる――「日本」文化との関係
第7章 アイヌ・エコシステムの世界――交易と世界観の転換