ブルーバックス
地球を突き動かす超巨大火山
新しい「地球学」入門
著:佐野 貴司
内容紹介
2009年、日本から約1500キロメートル東の太平洋の深海底で高さ30キロメートル、面積は日本の国土に匹敵する超巨大火山が見つかった。1億年以上前にはこうした超巨大火山があちらこちらで活発に噴火活動をして、 大地を引き裂きながら、広大な大地を形成し、いまの地球をつくりあげてきたと考えられている。いったい超巨大火山はどうやってつくられたのか?
マグマがつくられ、大地が形成され、大陸は時々刻々動き続けている
2009年、日本から約1500キロメートル東の太平洋の深海底で高さ30キロメートル、面積は日本の国土に匹敵する超巨大火山が見つかった。1億年以上前にはこうした超巨大火山があちらこちらで活発に噴火活動をして、大地を引き裂きながら、広大な大地を形成し、いまの地球をつくりあげてきたと考えられている。いったい超巨大火山はどうやってつくられたのか?
じつは超巨大火山こそが地球の全マントルを循環させ、 地球を突き動かしてきた張本人だったとしたら……。大陸移動やプレートテクトニクスの原動力を生み出すマグマとマントルと地球内部のふしぎな関係が見えてくる。
目次
第1章 海底に世界一の火山を発見
太平洋の巨大海台を掘る/巨大海台深部の地層を調べる
第2章 世界中に分布する超巨大火山
LIP/インドの洪水玄武岩を調査/オントンジャワ海台の調査
第3章 マグマをつくる地球内部の運動
マグマの生成場/中央海嶺のマグマ成因論/沈み込み帯のマグマ成因論/ホットスポットのマグマ成因論
第4章 大陸を分裂させる巨大火山
大陸の分裂と移動/超大陸/大陸を分裂させるLIPの噴火
第5章 地球をつくる巨大火山
太平洋LIPの生成/大陸をつくる巨大海台/LIPのマグマ成因論
第6章 大量絶滅を引き起こした巨大火山
地球環境を変える巨大噴火/大量絶滅とLIPの活動