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ヤイレスーホ

著:菅野 雪虫

紙版

内容紹介

【対象:小学校高学年以上】「天山の巫女ソニン」シリーズの菅野雪虫がアイヌ世界を舞台に描いた『チポロ』、ここに完結! 力も弱く、狩りも上手くないチポロが、幼なじみのイレシュを魔物の手から取り戻してから数年後。あのとき、イレシュに魔力を与えた蛇の魔物・ヤイレスーホのもとに、『呪い』の力を授けて欲しいと、一人の少女が現れた。ヤイレスーホ、イレシュ、そしてチポロが、復讐にとりつかれた少女に出した答えとは。


【対象:小学校高学年以上】
「天山の巫女ソニン」シリーズでニュー・ファンタジーの旗手としての地位を確立した菅野雪虫が、アイヌ神話をモチーフに描いた長編ビルドゥングスロマン『チポロ』。あのときの少年と少女、そして神々に、また会える!!

力も弱く、狩りも上手くはない少年・チポロと、姉のような優しさで彼の世話を焼く少女・イレシュ。魔物たちにさらわれたイレシュを救うために、、チポロは弓の腕を磨き、北のさいはての港町・ノカピラへと向った――。

これは、チポロがイレシュを取り戻した旅から、数年経った世界のお話。
あのときイレシュをさらい、彼女に触れたものを凍らせる魔力を与えた蛇の魔物・ヤイレスーホがこもる雪山の洞窟に、ぼろぼろの身なりをした少女が現れて言った。
「ねえ。あたしも、その『呪い』が欲しいんだ」
魔力を求める理由を少女・ランペシカから聞いたヤイレスーホは、少女を連れ、イレシュ、そしてチポロが暮らすコタン(村)へと向かう。
ヤイレスーホ、イレシュ、そしてチポロが、復讐心にとりつかれた少女に対して示した答えは何だったのか――。

「迷うこと」「つぐなうこと」「ゆるすこと」……。人が生きるうえでぶつかる、どうにもならない思いや感情を描ききった、たしかな児童文学の誕生!

目次

序   ツルの神の語り
一、  二人の神
二、  眠る蛇
三、  来訪者
四、  ランぺシカの話・その一
五、  ランぺシカの話・その二
六、  ランぺシカの話・その三
七、  ランぺシカに話・その四
八、  ススハム・コタン
九、  招かれざる客
十、  普通の人間
十一、おだやかな日々
一二、姉と弟
十三、再びノカピラへ
十四、旅の道連れ
十五、再会
十六、裏切られた思い
十七、迷い
十八、願い

著者略歴

著:菅野 雪虫
1969年、福島県南相馬市生まれ。2005年、「ソニンと燕になった王子」で第46回講談社児童文学新人賞を受賞し、改題・加筆した『天山の巫女ソニン1 黄金の燕』でデビュー。同作品で第40回日本児童文学者協会新人賞を受賞した。「天山の巫女ソニン」シリーズは全5巻。他の著書に、本書の前作となる『チポロ』(講談社)、「女神のデパート」シリーズ、『女王さまがおまちかね』(ともにポプラ社)、『羽州ものがたり』(角川書店)などがある。

ISBN:9784062210546
出版社:講談社
判型:4-6
ページ数:274ページ
定価:1500円(本体)
発行年月日:2018年06月
発売日:2018年06月28日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:YFB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ