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刑事の怒り

著:薬丸 岳

紙版

内容紹介

被害者と加害者、その家族たちのやむにやまれぬ“想い”をみつめてきた刑事・夏目信人が出会う凄惨な事件の数々。年金不正受給、性犯罪、外国人労働、介護。社会の歪みが生み出す不平等や、やり場のない虚しさを抱えつつも懸命に前を向く人々を理不尽に踏みにじる犯人を前に、常に温かみに満ちていた彼のまなざしが悲しき“怒り”に燃えあがる。日本推理作家協会賞受賞短編を収録、現代社会の闇に切り込んだ4つの傑作ミステリー。


――こんなに怒りに打ち震えても、まだ、人の心を取り戻して欲しいと望まずにはいられない。

第70回日本推理作家協会賞〈短編部門〉受賞作「黄昏」を収録

現代社会の希望なき闇に切り込んだ珠玉の4篇。
これぞ乱歩賞作家・薬丸岳だから描けるミステリー!


被害者と加害者、その家族たちのやむにやまれぬ“想い”をみつめてきた刑事・夏目信人が出会った4つの事件。
年金不正受給、性犯罪、外国人労働、介護。
社会の歪みが生み出す不平等や、やり場のない虚しさを抱えつつも懸命に前を向く人々。彼らを理不尽に踏みにじる凶悪な犯人を前に、常に温かみに満ちていた彼のまなざしが悲しき“怒り”に燃えたとき、胸をこみ上げる激情に我々は思わず言葉を失う――。


“涙が溢れる”だけでは終わらない。
刑事・夏目信人シリーズ最新作!

目次

第一話 黄昏
第二話 生贄
第三話 異邦人
第四話 刑事の怒り

著者略歴

著:薬丸 岳
1969年、兵庫県生まれ。2005年に『天使のナイフ』で第51回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。2016年に『Aではない君と』で第37回吉川英治文学新人賞を、2017年に短編「黄昏」で第70回日本推理作家協会賞〈短編部門〉を受賞。他の著作に『闇の底』『虚夢』『悪党』『ハードラック』『死命』『逃走』『友罪』『神の子』『誓約』『アノニマス・コール』『ラストナイト』『ガーディアン』などがある。本書は、『刑事のまなざし』『その鏡は嘘をつく』『刑事の約束』に続く、「刑事・夏目信人」シリーズの4作目となる。

ISBN:9784062207942
出版社:講談社
判型:4-6変
ページ数:272ページ
定価:1500円(本体)
発行年月日:2018年01月
発売日:2018年02月01日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ