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講談社の実用Book

柳家さん喬 大人の落語

音声DVDで聴ける!

著:柳家 さん喬

紙版

内容紹介

芸道50周年、春に紫綬褒章も受章した古典落語の大看板、柳家さん喬が初めて明かす──
「男女のことは、すべて落語にあった」──

当代きっての名手、柳家さん喬の初著書は、人気の長講三演目を録り下ろして特別収録した音声DVD(125分)付き。長時間につきCDには収まりきれないため、音声DVDにまとめられました。
泣ける『たちきり』、こわ美しい『鰍沢』、年末に欠かせない『芝浜』、珠玉のライブ音声にたっぷりひたれます。

「恋愛は大好きだけど落語は聴いたことがないという方も、しょっちゅう寄席に通ってるよという方も、どなたにとっても楽しめるように書いたつもりでおります」
とのとおり、知識ゼロでも心配ご無用!
「寄席に行ってみたいけれど、きっかけがなくて」
「誰の落語を聴けばいい?」
「人気の噺家さんの落語会は、チケットとれないんでしょ?」
そんな、どこから落語に入ったらいいか迷っている人にも最適です。

純愛、嫉妬、夫婦の情……ままならぬ人生の機微、日本人のシャレや知恵が詰まった古典落語が、10倍面白く、今日明日がふっとラクになること請け合い!
落語の世界は、ダメな男もキツい女もすべてよし。独演会は毎度、満員御礼のさん喬によるこの本を読んで、そして聴いて、極上の“落語体験”をご堪能ください。

第一章【一途・純愛】
     幾代餅/◎たちきり/おせつ徳三郎/お若伊之助/雪の瀬川
第二章【女の強さ・男のせつなさ】
     宮戸川/白ざつま/紙入れ/◎鰍沢/転宅 
第三章【騙し騙され、廓の男女】
     品川心中/三枚起請/五人廻し/明烏/お直し
第四章【夫婦のいろいろ】
     替わり目/短命/子別れ/猫定/◎芝浜
巻末 さん喬ひとり語り
     噺家になるまで/師匠・五代目小さんとの思い出
     初高座~好きな噺/弟子との関係/やっぱり寄席が好き

著者略歴

著:柳家 さん喬
1948年8月4日、東京都墨田区本所吾妻橋に生まれる。歩いて5分のところに当時の大歓楽街「浅草公園六区」があったため、幼い頃から寄席や演芸場に連れられて育った。
1967年、中央大学附属高等学校卒業後、のちに人間国宝となる五代目柳家小さんに弟子入り。前座名は「小稲」で、1968年初高座。1972年、二つ目に昇進、「柳家さん喬」と改名する。1981年、真打昇進。2017年、芸歴50周年を迎えた。
古典落語を本分とし、とくに人情噺に評価が高いが、実は軽やかな落とし噺も得意。年間800回以上高座に上がり、ますます円熟味を増している。艶のある声と濃密な表現で、情景や人間心理を巧みに描き出す。男女の細やかな機微を鮮やかかつ丹念に浮き彫りにする色気のある高座には、右に出る者がいないと言われる。
米国をはじめ、ヨーロッパやアジア各国においても、落語を通して日本語表現や日本文化の理解を深める活動を継続。平成24年度芸術選奨文部科学大臣賞(大衆芸能部門)他、受賞多数。平成28年度文化庁文化交流使。2017年春、紫綬褒章受章。落語協会常任理事。柳家喬太郎を筆頭に、11人の弟子をもつ。

ISBN:9784062202855
出版社:講談社
判型:4-6変
ページ数:192ページ
価格:1800円(本体)
発行年月日:2017年06月
発売日:2017年06月09日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:ATX