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デビュー小説論 新時代を創った作家たち

著:清水 良典

紙版

内容紹介

デビュー小説にはその作家のすべてが詰まっている! 村上龍、村上春樹、笙野頼子、高橋源一郎、山田詠美、多和田葉子、川上弘美、町田康。1970年代~1990年代に鮮烈なデビューを果たし、新しい日本文学の時代をひらいた8人の人気作家の原点とは。デビュー作を読み解き、当時の背景や意外な評価をまじえて語る、文学案内。

目次

はじめに
第1章 音楽の終わりと「永久戦争」──村上龍『限りなく透明に近いブルー』
第2章 書くという罪と、書かれない罪──村上春樹『風の歌を聴け』
第3章 優雅で感傷的な見者──高橋源一郎『さようなら、ギャングたち』
第4章 地獄絵のマニフェスト──笙野頼子『極楽』
第5章 偽「あばずれ」のカリキュラム──山田詠美『ベッドタイムアイズ』
第6章 イカの宿命を受け継ぐエトランゼ──多和田葉子『かかとを失くして』
第7章 くまと「わたし」の分際──川上弘美『神様』
第8章 はにかみパンク外道の生真面目──町田康『くっすん大黒』
あとがき

著者略歴

著:清水 良典
1954年、奈良県生まれ。文芸評論家。愛知淑徳大学教授。1986年「記述の国家 谷崎潤一郎原論」で群像新人文学賞(評論部門)を受賞。著書に『書きたいのに書けない人のための文章教室』(講談社)、『2週間で小説を書く!』 『MURAKAMI龍と春樹の時代』『あらゆる小説は模倣である』(以上、幻冬舎新書)、『増補版 村上春樹はくせになる』(朝日文庫)、『文学の未来』(風媒社) など多数。共著書にロングセラーとなった『高校生のための文章読本』(ちくま学芸文庫)などがある。

ISBN:9784062199308
出版社:講談社
判型:4-6
ページ数:280ページ
定価:1800円(本体)
発行年月日:2016年02月
発売日:2016年02月25日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ