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茅原家の兄妹

著:藤谷 治

紙版

内容紹介

著者のもとに送られてきた手記に記されていた、これは一種の怪異譚であり、あるいは風変わりな恋愛譚でもある。
手記の著者である「私」は平凡な公務員に過ぎないが、大学を卒業して13年後に、交流が途絶えていた旧友の茅原恭仁から突然の招待を受け、資産家だった茅原家が山間の別荘地に所有している広大な屋敷を訪ねる。そこでは恭仁が妹の睦美と暮らしていたが、かつて快活で高慢ですらあった睦美は、屋敷に出るという幽霊に怯え、別人のように生気を失っていた。
恭仁が私を呼んだ目的とは何か?
そして恭仁が夜な夜な屋敷で行っているという「研究」とは何なのか?
物語の様相が一変するラストまで一気読み必至!
ジャンルを越えて面白い小説を追求し続けている、藤谷治のホラー、ミステリー、怪異譚にして恋愛譚。

著者略歴

著:藤谷 治
1963年、東京都生まれ。日本大学芸術学部映画学科卒業。2003年、『アンダンテ・モッツァレラ・チーズ』でデビュー。'08年、『いつか棺桶はやってくる』で三島由紀夫賞候補、'10年、『船に乗れ!』三部作で本屋大賞第7位、'14年、『世界でいちばん美しい』で第31回織田作之助賞受賞。他の著書に『こうして書いていく』『現代罪悪集』『全員少年探偵団』など多数がある。

ISBN:9784062194792
出版社:講談社
判型:4-6
ページ数:248ページ
定価:1600円(本体)
発行年月日:2015年04月
発売日:2015年04月21日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ