思春期
著:小手鞠 るい
紙版
内容紹介
「未来が明るい、なんて、だれが決めたのでしょう。」「若さはすばらしい、なんてだれが決めたのでしょう。」―。「行きたくない場所は、学校」そして、家に帰っても「ふすまのような扉がついている勉強部屋に逃げ込む」毎日。「自分には価値がなく、生きていてもしかたがないのでは」という暗い気持ちで日々を送る中学生の「わたし」。不安、後悔、劣等感、秘密、孤独、嫉妬、自己嫌悪―。小手鞠るいが描く直球思春期小説。
目次
不安
第一章 空を見上げてひとりごと
後悔
第二章 消しゴムでは消せない答え
劣等感
第三章 泣きたいときにはお風呂場で
秘密
第四章 本当の友だちって、どういう友だち?
孤独
第五章 なんのために、言葉はあるの?
嫉妬
第六章 ひび割れた鏡に映っているのは
自己嫌悪
第七章 出口の見えない迷路のなかで
希望
第八章 遠ざかる希望の足音を聞きながら
未来
第九章 好きな「もの」と「こと」を見つける
あとがきにかえて