甦る上杉慎吉
天皇主権説という名の亡霊
著:原田 武夫
紙版
内容紹介
国家破綻で民主主義が崩壊するとき、私たちは天皇制とどう向き合うか? 上杉慎吉と美濃部達吉が命がけで戦った、天皇を巡る思想のドラマを描き出し、「天皇とは何か」を考える必読書!
国家破綻で民主主義が崩壊するとき、私たちは天皇制とどう向き合うか?
上杉慎吉と美濃部達吉が命がけで戦った、天皇を巡る思想のドラマを描き出し、「天皇とは何か」を考える必読書!
ドン・キホーテか?
稀代の先駆者か?
歴史から抹殺された一人の思想家、憲法学者の上杉慎吉。1878年に生まれ、東大教授として憲法第一講座を担当する。それを追いかけるようにして憲法第二講座担当教授に就いたのは、五歳年上で一高出身のエリート、美濃部達吉だった。両者は美濃部の天皇機関説をめぐって1910年代前半に「天皇機関説論争」で激突する。結果は「天皇すなわち国家」(天皇主権説)と主張した上杉の敗北だった。上杉はドン・キホーテ、片や美濃部は立憲主義のヒーロー。しかし上杉が1929年に没した後、美濃部は「上杉的なるもの」によって復讐される。「天皇機関説事件」だ。終戦とともに滅んだかに見えた、その「上杉的なるもの」は、日本と世界が激変する狭間で、再び目を覚まそうとしている――!
目次
第一話 勲章
第二話 失態
第三話 幽霊
第四話 力走
第五話 祝儀
第六話 因縁
第七話 決別
ISBN:9784062191760
。出版社:講談社
。判型:4-6
。ページ数:224ページ
。定価:1600円(本体)
。発行年月日:2014年10月
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DNB。