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わたしの、好きな人

著:八束 澄子

紙版

内容紹介

小学6年生のさやかの家は、小さな町工場。母親はさやかの幼い頃に出奔したため、父と兄の3人家族だ。母親と入れ替わるようにして工場に現れて以来、父を支えて一緒に働いてきた杉田も、もはや家族の一員といえるかもしれない。さやかは二回りも年の離れた杉田に、ひそかに想いを寄せていた。その気持ちは家族愛に近いものなのかもしれない。しかし、さやか本人にとっては、ひとりの女性としての真剣な恋心なのだった……。


少女が心をよせたのは、おとなの、男の人……。

肩車からながめた夕焼け空。夜の駐車場で見つめた月。わたしのそばには、いつもあなたがいてくれた――。

北上次郎(「IN・POCKET」4月号より)
「リアルでコミカルで、そして切ない恋物語に引き込まれていく。ラストもいいぞ。」

第44回野間児童文芸賞受賞

目次

1…「すまん、さやか」と杉田はいった。
2…「泣くな!」と杉田はいった。
3…「いいかげんにしろ!」杉田はどなった。
4…「行ってこい」とおやっさんはいった。
5…「人生はチャレンジ」セイラはいった。
6…「つらいことは自分を変えるチャンス」兄貴はいった。
7…「頼む。行かせてくれ」杉田はいった。

著者略歴

著:八束 澄子
広島県因島市生まれ。岡山県倉敷市で、ネコ一匹、犬一匹ときどき夫と暮らす。
児童文学作家。日本児童文学者協会会員。「季節風」「松ぼっくり」同人。
「青春航路ふぇにっくす丸」(文溪堂)で日本児童文学者協会賞、「わたしの、好きな人」(講談社)で野間児童文芸賞受賞。
その他の作品に、「明日につづくリズム」(ポプラ社)、「海で見つけたこと」(講談社)など。

ISBN:9784062132794
出版社:講談社
判型:4-6
ページ数:207ページ
定価:1300円(本体)
発行年月日:2006年04月
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ