出版社を探す

くすりの地図帳

監:伊賀 立二
監:小瀧 一
監:澤田 康文

紙版

内容紹介

【くすり、病気、からだの知識が丸ごと身につく本】

くすりはからだのどこに、どう作用して、どのように効いていくのか?
薬理的知識を人体の構造や機能、病気の状態と密接に関連づけてヴィジュアルに解説した初めての本。
医療従事者、健康管理者、くすりを学ぶ学生必携の入門書です。

●薬を正しく理解して、正しく使うために
 日本において使用されている薬は、1万2000品目を超えるといわれます。
薬には効き目が似たものや、同じ成分をふくむ薬でも錠剤、カプセル剤、坐剤など
多くの種類の剤形があるものもあり、
また使い方がとても複雑なものもたくさんあります。
薬の副作用を最小限におさえて、効果を最大に発揮させるためには、
自分が使用する薬を正しく理解して、正しく使うことがたいせつです。
そして、きめ細かい心のこもった医療を実現させるために、
自分の使用している薬について、疑問に思ったことを
積極的に医師や薬剤師に聞くことがぜひ必要です。
 薬を使用するのは自分自身であることを十分に認識し、薬の使用に
ついての問題点をよく把握したうえで薬を使用することが求められて
います。          --「監修のことば」より

【本書の特徴】

●くすりの作用・作用する部位・効くしくみを、人体の構造や機能、
病気の状態と密接に関連づけて、ヴィジュアルに簡潔明快に解説。

●ヒトのからだへの知識と理解に裏付けられた
薬理学的な基礎知識・実用知識が一目でわかるページ構成。

●巻末の薬剤一覧でおもな製剤名・商品名が参照可能。

目次

《1 くすりの体内での動き》
くすりの形と投与場所
くすりの吸収
くすりの循環・分布
くすりの脳への分布
くすりの代謝
くすりの排泄
《2 くすりの動きや働きを変化させる条件》
くすりの相互作用
食事とくすり
喫煙(たばこ)とくすり
飲酒(アルコール)とくすり
妊娠とくすり
こどもとくすり
高齢者とくすり
肝臓病・腎臓病とくすり
くすりの副作用
《3 治療薬の働きと効くしくみ》
〔精神・神経系用薬〕
 不眠症
 ナルコレプシー
 うつ病
 統合失調症
 てんかん・けいれん
 パーキンソン病
 筋肉の緊張をゆるめる
〔感覚器系用薬〕
 眼の病気
 耳と鼻の病気
〔循環器・血液系用薬〕
 心不全・狭心症
 不整脈
 高血圧症
 尿の出をよくする
 出血をおさえる、血栓を防ぐ
〔呼吸器系用薬〕
 かぜ
 せきをしずめる・たんを除く
 気管支喘息
〔消化器系用薬〕
 胃の働きをよくする
 胃潰瘍・十二指腸潰瘍
 便秘
 慢性肝炎、胆石症
〔痔疾用薬、坐薬〕
 痔・坐薬一覧
〔泌尿器・生殖器系用薬〕
 前立腺肥大症
 子宮に働く・子宮の病気
〔代謝・内分泌系用薬〕
 脂質異常症
 糖尿病
 痛風
 関節リウマチ
 甲状腺の病気
〔炎症・アレルギー治療薬〕
 副腎皮質ホルモン
 炎症性の病気
 かゆみ止め
〔感染症治療薬〕
 細菌感染症
 ウイルス感染症と真菌感染症
 消毒
〔ホルモン薬、ビタミン薬〕
 女性ホルモンと男性ホルモン
 ビタミン
《治療薬一覧》
主要治療薬一覧
 睡眠・鎮静薬、眼科用薬、耳鼻科用薬、血圧降下薬
 ステロイド剤(副腎皮質ホルモン製剤)、非ステロイド性抗炎症薬
 抗菌薬(抗生物質・合成抗菌薬)
抗がん薬一覧
漢方薬一覧
《さくいん》
薬剤(医薬品)名さくいん
用語さくいん

著者略歴

監:伊賀 立二
1942年名古屋市生まれ。東京大学薬学部卒、同大学院薬学系研究科博士課程修了(薬学博士)。東京大学薬学部助教授を経て同医学部教授・附属病院薬剤部長を歴任。 東京大学名誉教授。2006年4月日本病院薬剤師会会長に就任。専門は薬物動態学、臨床薬物動態学。
監:小瀧 一
1948年北海道生まれ。東北薬科大学薬学部卒。東京大学医学部助教授・同附属病院副薬剤部長、東京大学医科学研究所附属病院薬剤部長を経て、現在は国際医療福祉大学薬学部教授。専門は医療薬学。
監:澤田 康文
1950年高知県生まれ。東京大学薬学部卒。東京大学医学部助教授、九州大学薬学部教授、同大学院薬学研究院教授を経て2005年東京大学大学院情報学環・薬学系研究科教授。2006年NPO法人医薬品ライフタイムマネジメントセンター センター長。専門は医薬品情報学、薬物動態学。

ISBN:9784062064026
出版社:講談社
判型:A4変
ページ数:169ページ
定価:4000円(本体)
発行年月日:2007年11月
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:MB