講談社学術文庫
諸子百家
著:浅野 裕一
紙版
内容紹介
春秋・戦国の乱世に自らの理想を実現すべく諸国を巡った諸子百家。快楽至上主義の楊朱と兼愛の戦士・墨子の思想がなぜ天下を二分するほど支持されたのか。五徳終始説と大地理説で新王朝の出現を促進した鄒衍(すうえん)の雄大な構想、「白馬は馬に非ず」とした公孫龍(こうそんりゅう)の緻密な論理とは。新出土資料で判明した老子、孫子、孔子などの実像も、興味深く説き明かす。(講談社学術文庫)
春秋・戦国を彩る思想家たちの才智と戦略。戦乱の世に自らの構想を実現すべく諸国を遊説した諸子百家。利己と快楽優先を説いた楊朱、精緻な論理で存在の実体を問う公孫龍から老子、孔子までその実像に迫る。
目次
序章 諸子百家とは何か
第1章 無為の哲人・老子
第2章 混沌の魔術師・荘子
第3章 歴史否定の快楽主義者・楊朱
第4章 受命なき聖人・孔子
第5章 失敗した革命家・孟子
第6章 兼愛の戦士・墨子
第7章 相対判断の破壊者・恵施
第8章 最後の古代論理学者・公孫龍
第9章 宇宙論的政治思想家・鄒衍
第10章 中国兵学の最高峰・孫子
第11章 法術思想の貴公子・韓非子