講談社学術文庫
中国通史―問題史としてみる
著:堀 敏一
紙版
内容紹介
歴史をみるうえで、なぜその事実が選択されたのか、何が大切で、どういう点が問題になるのか等に意を注ぎ、中国文明の誕生から現代までの歴史を綿密に辿る。江南の河姆渡(かぼと)遺跡や四川の三星堆(さんせいたい)遺跡など近年の新しい発掘と研究の著しい成果を踏まえ、民衆の歴史や思想・文化にも注意を払い、総合的観点から中国史の全体像を描き出した意欲作。(講談社学術文庫)
歴史をみるうえで、なぜその事実が選択されたのか、何が大切で、どういう点が問題になるのか等に意を注ぎ、中国文明の誕生から現代までの歴史を綿密に辿る。江南の河姆渡(かぼと)遺跡や四川の三星堆(さんせいたい)遺跡など近年の新しい発掘と研究の著しい成果を踏まえ、民衆の歴史や思想・文化にも注意を払い、総合的観点から中国史の全体像を描き出した意欲作。文庫オリジナル。
目次
1 中国文明の誕生
2 中華民族と中華思想の形成
3 古代国家の形態──2つの古代国家論
4 新出土文献よりみた古代官僚制の発達
5 国家と儒教──漢帝国の政治と思想
6 秦漢と匈奴──古代帝国の対異民族政策
7 魏晋南北朝と諸民族国家の発展
8 門閥貴族社会の変遷──漢から唐へ
9 隋唐世界帝国と国際交流
10 唐・宋間の変革と宋代の社会
11 中国史上の「征服王朝」
12 明・清間の社会発展と新儒教
13 東アジアの「大航海時代」──庶民の交易活動と国家の関与
14 中国史発展の大勢をどうみるか──時代区分問題と現在からの視点