講談社学術文庫
構造主義科学論の冒険
著:池田 清彦
紙版
内容紹介
科学とは、客観的に実在する外部世界の真理を究めていく学問であるとされてきた。その理論を唯一の真理として現代科学はとめどなく巨大化し、環境破壊などの破壊的状況をもたらした。本書で著者は、これまで科学的真理とされてきた理論を根底から問い直すために、フッサールの認識論やソシュールの言語論を踏まえ、多様性を重んじる構造主義科学論を提唱する。あるべき科学の未来を説く必読の書。
目次
第1章 科学とは何か
第2章 現象と記述
第3章 古代ギリシャの科学
第4章 同一性としての形相と実体──物理学の歴史
第5章 生物学における形式
第6章 科学と社会