講談社学術文庫
ソクラテス以前の哲学者
著:廣川 洋一
紙版
内容紹介
アリストテレスはソクラテス以前の哲学者を自然学者と断じたが、彼らは「神的なもの」「自己の内的世界」「国家・社会の問題」等にも強い関心を懐いていた。水を万物生成の元と考えたタレス、魂の神性と転生を説いたピュタゴラス、自分自身とその魂の深求を第1義としたヘラクレイトス等々……。今日に伝わるソクラテス以前の主要な哲学者の真正の言葉を丹念に読み解き、その真価を明らかにした意欲作。
目次
1 ソクラテス以前の哲学者
1 「ソクラテス以前」について
2 哲学者の先駆者たち
3 ミトレス派の人びと
4 クセノパネス
5 ピュタゴラスとピュタゴラス派
6 ヘラクレイトス
7 パルメニデスとエレア派
8 自然哲学の再興
9 自然哲学の地平を超えて ほか
2 ソクラテス以前の哲学者著作断片
1 アナクシマンドロス
2 アナクシメネス
3 クセノパネス
4 ピロラオス
5 ヘラクレイトス
6 パルメニデス
7 ゼノン ほか