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講談社学術文庫

観音経講話

著:鎌田 茂雄

紙版

内容紹介

東アジアの仏教圏には数多くの観音霊場があるように、観音信仰は昔から庶民の心の中に力強く根づいており、『観音経』は『般若心経』とならんで最も広く読誦(どくじゅ)されてきたお経である。このお経を一心に唱えれば、観音菩薩は聖観音、千手観音、馬頭観音など、三十三身に姿を変えて現われ、人々の苦しみや悩みに応じて教えを説いてくれるという。宇宙の根本原理を見事に血肉化した観音教典のこころを読む。

目次

1 汚泥にひらく観音経
2 至誠至高の観音の相(すがた)
3 妄想・執著をたちきる観音の力
4 煩悩・束縛をたちきる観音の力
5 人間の嫌らしさを直視する観音の眼(まなこ)
6 愛欲を慈悲のこころにかえる観音の力
7 女の性(さが)を慈母の心にかえる観音の力
8 物量的価値観に鋭い刃を突きつける観音の力
9 長夜の闇路を照らす観音の威力
10 地獄に身を投じる観音の相
11 権力では犯せぬ観音の力
12 男女を隔てない観音の心
13 極悪人・人非人を救う観音の力
14 自然と人間のなかに生きる観音の相
15 自由自在に娑婆(しゃば)世界に遊ぶ観音の相
16 弘く深い願いに生きる観音の行
17 不安におののく我らを救う観音の力
18 苦難危害にあっても動じない観音の力
19 呪いを解き放す観音の力
20 自由自在にはたらく観音の力
21 闇夜を照らす観音の光
22 悩める現代人の魂を呼びさます観音の声

ISBN:9784061590007
出版社:講談社
判型:文庫
ページ数:474ページ
定価:1520円(本体)
発行年月日:1991年