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講談社学術文庫

平生の心がけ

著:小泉 信三

紙版

内容紹介

経済学者として優れた業績を残した著者は、昭和8年から同22年にかけて慶応義塾の塾長を務め、誰からも敬愛された大教育者であった。本書はその小泉が「平常心づいていること」を、平明にして力強い文体で記した球玉の人生論である。晴雨を問わぬ誠実と勇気を説く各篇は、英国流の爽快なスポーツマン精神に根ざし、読む者の品格と気骨を陶冶する。他に、良い文章の書き方や病気見舞の心得など実際有用の助言に富む。(解説・阿川弘之)

目次

1
  1.イエス、ノオ
  2.決議の尊重
  3.人の幸福
  4.己れの欲せざる所人に施すこと勿れ
  5.野暮
  6.論争と勝名乗り
  7.電話
  8.晴天の友
  9.善を行う智
  10.亡友の遺児等
  11.言論者の成年と未成年
  12.練習
  13.練習(続き)
  14.恕
  15.弁解
  16.生意気
  17.生意気(続き)
  18.人の噂
  19.スタンドプレイ
  20.スタンドプレイ(続き)
  21.知識と智慧
  22.池田成彬
  23.ジョナサン・スウィフト
  24.小さい事
  25.小さい事(もう一つ)
  26.鴎外の「智慧袋」
  27.鴎外の「心頭語」
  28.残忍
  29.老年と青年
  30.病めるもの、貧しきもの
  31.病めるもの、貧しきもの(続き)
  32.デリカシイ
  33.風俗叱正
  34.燈台守り
  35.「信なき者は去る」
  36.社用族
  37.トルウマン-アイゼンハウワアの引き継ぎ
  38.発音の美
  39.言語の正確
  40.書かれる国語の恒常性
  41.仮名遣の問題
  42.漢字の制限の原理
  43.国語と詩人
  44.抵抗の精神
  45.五十歩百歩
  46.畏怖と自由
  47.人工的インスピレエション
  48.演説
  49.病気見舞
  50.わが振り人の振り
  51.強いものには強く、弱いものには優しく
2
  1.国土の姿
  2.忠(ロヤルティ)
  3.福沢諭吉の帝室論
  4.これからの皇太子殿下
  5.載冠式の行われるロンドン

ISBN:9784061588523
出版社:講談社
判型:文庫
ページ数:234ページ
定価:960円(本体)
発行年月日:1988年