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講談社学術文庫

チベット旅行記 1

著:河口 慧海

紙版

内容紹介

仏教の原典を求めたいという求道者の一心から、厳重な鎖国をしくチベットに、あらゆる困難にうちかって単身入国を果たした河口慧海師の旅行記。抜群の面白さをもっているだけでなく、チベットの風俗・習慣等についての的確な記述は、本書をチベット研究のための第一級の基本的文献としている。この第一巻では、チベット行を決心して海路カルカッタへ着き、万全の準備の後、ヒマラヤに入り、チベット国境を越えるまでが述べられる。

目次

1 入蔵決心の次第
2 出立前の功徳
3 探検の門出及び行路
4 語学の研究
5 尊者の往生
6 入蔵の道筋
7 奇遇
8 間道の穿鑿(せんさく)
9 ヒマラヤ山中の旅行(1)
10 ヒマラヤ山中の旅行(2)
11 山家の修行
12 山家の修行(続)
13 北方雪山二季の光景
14 また間道の穿鑿
15 行商の中傷
16 高雪峰の嶮坂
17 チベット国境に入る
18 雪中旅行
19 入国の途上
20 白巌窟の尊者
21 山中の艱難
22 月下の坐禅
23 美人の本体
24 一妻多夫と一夫多妻
25 大河を渡る
26 渇水の難風砂の難
27 氷河に溺る
28 山上雪中の大難
29 山上積雪中の大難(続)
30 人里に近づく

ISBN:9784061582637
出版社:講談社
判型:文庫
ページ数:186ページ
定価:700円(本体)
発行年月日:1978年