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講談社火の鳥伝記文庫

アインシュタイン

新装版

文:岡田 好惠
絵:佐竹 美保

紙版

内容紹介

アルバート・アインシュタインは、19世紀後半、ドイツに生まれたユダヤ人の科学者です。 「時間や空間がのびちぢみする」「光が重力で曲がる」など 当時の常識をくつがえす「相対性理論」を打ち立て、科学の発展に大きく貢献しました。 そして、1922年『光量子の理論』でノーベル物理学賞を受賞します。 ところが、アインシュタインのその後の研究は軍事に転用され、アメリカが原子爆弾の開発につなっていくのです。


 アルバート・アインシュタインは、19世紀後半、ドイツに生まれたユダヤ人の科学者です。 「この針は、どうして同じところばかりさすのさ?」 方位磁石がいつも北をさすことが ふしぎでしかたないアインシュタイン少年。 学校は大きらい。難しい質問ばかりするので先生にきらわれ、 友だちはバイオリンだけでした。 しかし、ガリレオ・ガリレイ、アイザック・ニュートン など偉大な科学者に次第にあこがれるようになっていくのです。
「時間や空間がのびちぢみする」「光が重力で曲がる」など 当時の常識をくつがえす「相対性理論」を打ち立て、科学の発展に大きく貢献しました。
 そして、1922年『光量子の理論』でノーベル物理学賞を受賞します。
 また、「E=mc2」は世界一美しい方程式と言われて、宇宙研究の発展につながりました。 戦争の時代に、科学をきわめ、音楽をかなで、平和を求めたアインシュタインは、 多くの人々から愛されました。 ところが、アインシュタインの研究がもとで、アメリカが原子爆弾の開発に成功。 広島と長崎に原子爆弾が投下されてしまうのです……。

*巻末に人物伝つき
*小学上級から 
*すべての漢字にふりがなつき

目次

はじめに
1 おとなしい男の子
2 青春のスイス
3 科学の巨人、世界をめぐる
4 しのびよる影
5 老巨人の死
アインシュタインの年表
解説 老巨人のゆいごん  岡田好惠
アインシュタインをめぐる歴史人物伝
アインシュタインと平和を目指した者たち

著者略歴

文:岡田 好惠
●翻訳家、著述家。静岡県熱海市に生まれる。青山学院大学仏文科卒業。『地球をかいにきたゾウ宇宙人』で第4回福島正実記念SF童話賞を受賞。主な翻訳に「ティーン・パワーをよろしく」シリーズ、「フェアリー・レルム」シリーズ、「デルトラ・クエスト」シリーズ、「魔法の国のかわいいバレリーナ」シリーズ、『みんなが知らない美女と野獣』。絵本の翻訳に「アンジェリーナ」シリーズなど。
絵:佐竹 美保
●画家。1957年富山県生まれ。SF、ファンタジーを中心に幅広く活躍。おもな作品に『魔女の宅急便』(その3~その6、角野栄子)、「ハウルの動く城」シリーズ(ダイアナ・ウィン・ジョーンズ、訳=西村(にしむら)醇子(じゅんこ)・市田泉)、『ヨーレのクマー』(宮部みゆき)などがある。

ISBN:9784061499225
出版社:講談社
判型:新書
ページ数:194ページ
定価:740円(本体)
発行年月日:2017年10月
発売日:2017年10月20日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:YNB