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講談社現代新書

戦うハプスブルク家

近代の序章としての三十年戦争

著:菊池 良生

紙版

内容紹介

中世的秩序をゆるがし、新たな国家間システムを生み出す契機となった、ハプスブルク家(旧教)・新教諸勢力間の悲惨な長期抗争の推移をたどる。

白山の戦い――晩秋の霧がたちこめていた1620年11月8日、プラハ近郊のわずか標高38メートルの小高い丘、白山で戦闘が起きた。……戦闘は2時間と続かなかった。……文句なくカトリック連合軍の圧勝であった。……注目すべき点は、勝利者フェルディナント2世の明確な意志が余すところなく貫かれたその戦後処理である。このことがやがて全ドイツを、そして全ヨーロッパを以後30年近くにわたって恐ろしい戦争に引きずり込んだのだから。――本書より

目次

●ハプスブルク家の野望
 「第五君主国創設」と普遍帝国理念
●30年戦争始まる
●フェルディナント2世の絶対主義政策
●皇帝の切り札ヴァレンシュタイン
●北方の獅子グスタフ・アドルフ
●ヴァレンシュタイン暗殺と戦争の行方
●リシュリューの帝国政策
 フランスの参戦
●ウェストファリア条約

ISBN:9784061492820
出版社:講談社
判型:新書
ページ数:206ページ
定価:900円(本体)
発行年月日:1996年