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講談社現代新書

ジョークとトリック

著:織田 正吉

紙版

内容紹介

――一日に二度出てくるのに一年に一度しか出ないものは?
――小林一茶と「月ハ東ニ日ハ西ニ」の関係は?〈解答は本書中〉すぐ答えられなければ本書必読、あなたは先入観にとらわれている!?ジョークは、笑いによって固定観念のワクを心地よくこわし、知性を刺戟するアイディアにみちた、古今東西の知恵の結晶だ。イソップからシェークスピアやアリスのしゃれ、ポオやホームズの推理、物名や折句、謎句などをとおして、伸縮自在の自由な発想法を教えてくれる本書で、頭の柔軟体操(ブレイン・トレーニング)をはじめよう!

バーはいつ開けるか――あるホテルのボーイが、泊り客からホテルのバーはいつ開けるか問い合わせの電話を受けた。「午前十時でございます。」一時間後、またおなじ客がバーはいつ開けるか電話でたずねてくる。返事はおなじ。二時間後、またおなじ電話がかかった。ボーイは我慢の限界に達し、「十時までお客さまをバーにお入れすることはできません!」すると電話の声が、「バーへ入る? おれは出たいんだ。――本文より

目次

●先入観の構造
 ピカソと寿限無/そのとき牛はどうしたか/日曜出勤は職務熱心ではない
●だまされやすさの研究
 破片はなぜ消える/『水滸伝』の毒薬ミステリ/心の慣性/犬は片足をあげて
●隠す文化
●似ることの力
 リンカーンとケネディ/しゃれの国アリス/言葉の両義性/なぞかけ
●しゃれのひろがり
●逆に見る
 国語辞典を逆に読む/アフリカで靴は売れるか/オギノ式は受胎法である

ISBN:9784061457065
出版社:講談社
判型:新書
ページ数:233ページ
定価:860円(本体)
発行年月日:1983年