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怪談前後 柳田民俗学と自然主義

著:大塚 英志

紙版

内容紹介

明治四〇年前後の「怪談の時代」を同時代として生きながら、「それぞれの自然主義」のあり方として民俗学と私小説を立ち上げた柳田國男と田山花袋。「自然主義」をめぐる「怪談の時代」の顛末を描き出す。

〈目次〉
序章 『遠野物語』序文を読む──未だ民俗学ではない書物として

第一章 内面嫌い

第二章 野蛮の書式

第三章 隘勇線への視線

第四章 自然児の人生

第五章 「私怪談」と現実の更新

第六章 部屋の小説家

第七章 魔法使いの孫

第八章 偽私としての安堵

第九章 地震と新開地

第十章 手紙の啓蒙家

第十一章 美知代の反撃

第十二章 第六感の自然主義

終章 「世間話」の改良

   あとがき

   主要参考文献

著者略歴

著:大塚 英志
一九五八年生まれ。筑波大学人文学類卒業。日本民俗学専攻。漫画原作者、評論家、編集者、神戸芸術工科大学先端芸術学部教授。『戦後まんがの表現空間』でサントリー学芸賞受賞。『更新期の文学』『キャラクター小説の作り方』『初心者のための「文学」』ほか著作多数。

ISBN:9784047034013
出版社:KADOKAWA
判型:4-6
ページ数:496ページ
定価:2800円(本体)
発行年月日:2007年01月
発売日:2007年01月31日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JBCC