角川ソフィア文庫
神秘日本
著:岡本 太郎
紙版
内容紹介
「日本人としての存在を徹底してつかまないかぎり、世界を正しく見わたすことはできない。」人々が経済成長と五輪に沸くころ、太郎の眼差しは日本の奥地へと向けられていた。下北、津軽、出羽三山、広島、熊野、高野山を経て京都の密教寺院へ。聖地で目のあたりにした祭りや人々の姿は、日本人を深い底で動かす「見えない暗号」としての“神秘”の力を印象づけるものだった。カメラを手に踏破した日本最深部への旅。解説・中沢新一
目次
オシラの魂 ──東北文化論──
修験の夜 ──出羽三山──
花田植 ──農事のエロティスム──
火、水、海賊 ──熊野文化論──
秘密荘厳
曼陀羅頌
後記
解説 中沢 新一