出版社を探す

角川ソフィア文庫

春秋左氏伝

ビギナーズ・クラシックス 中国の古典

著:安本 博

紙版

内容紹介

古代魯国の通史である『春秋』。「左氏伝」はその注釈書ながら、巧みな文章と描写力で人々を魅了し続けてきた。生き方の指南本として、「力のみで人を治めることはできない」「一旦発せられた言葉に責任を持つ」「人間関係の基本となる親子、夫婦、家族とは何か」などの人生訓が読み取れるほか、食指・贈賄・流血ほか数々の言葉の語源としての顔も持つ。福沢諭吉や『三国志』の英雄関羽も愛読した名注釈を、わかりやすい解説で読む!

目次

はじめに

解説 『春秋左氏伝』について
   春秋三伝 『公羊伝』・『穀梁伝』と『左氏伝』について

一  元年春王正月(隠公元年、紀元前七二二年)
二  共叔段の乱(隠公元年) 
三  信 中に由らざれば、質も益無きなり(隠公三年)
四  命ずるに義を以てするかな(隠公三年)
五  大義 親を滅す(隠公三・四年)
六  人はことごとく夫なり(桓公十五年、紀元前六九七年)
七  宋襄の仁(僖公二十二年、紀元前六三八年)
八  晋の趙盾その君夷皐を弑す(宣公二年、紀元前六〇七年)
九  陳の夏姫(宣公九・十・十一年)
十  病 膏肓に入る(成公十年、紀元前五八一年)
十一 エン陵の役(成公十六年)
十二 呉の季札の譲国(襄公十四年、紀元前五五九年)
十三 天道は遠く、人道は邇し(昭公十八年、紀元前五二四年)

コラム
関羽と『春秋左氏伝』1
関羽と『春秋左氏伝』2
「食言(言を食む)」と「言は身の文なり」
福沢諭吉・夏目漱石・幸田露伴・宮城谷昌光

解説

著者略歴

著:安本 博
昭和13年兵庫県生まれ。中国哲学専攻。愛知大学名誉教授。共著書に、『中国哲学を学ぶ人のために』(共著、世界思想社)、『論語の世界』(共著、新人物往来社)、『中国思想概論』(共著、高文堂出版社)、『中国思想史 上』(共著、ぺりかん社)など。

ISBN:9784044072261
出版社:KADOKAWA
判型:文庫
ページ数:200ページ
定価:781円(本体)
発行年月日:2012年02月
発売日:2012年02月25日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QDHC
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:QDX