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角川ソフィア文庫

芸者と遊び 日本的サロン文化の盛衰

著:田中 優子

紙版

内容紹介

江戸の志士や明治の文豪たちを魅了した芸者。そもそも彼女たちは何者なのか。いつどのように誕生し、日本文化にどんな影響を与えてきたのか。芸と色といなせな会話。男と女の「粋」と「意気」――そこには、日本固有のサロン文化と、今や失われつつある日本の美の本質があった。花柳界の栄枯盛衰、名妓や遊び等の具体的なエピソードを辿りつつ、芸者の文化と歴史から、日本独特の「人間関係の洗練」を浮き彫りにする傑作。

目次

はしがき 「芸者の時代」
序 芸者とはそもそも何者か
第一部 江戸の芸者とその歴史
踊り子から芸者へ
深川芸者の発生と実像
色を売ること売らないこと
幕末の芸者たち
第二部 ベイ時の芸者 その栄華と終演
祗園と柳橋
雑魚寝のこと
名妓たち
水揚げのこと
芸者遊びとは何か
日本的サロン文化
エピローグ「のんびり」の世界
あとがきに代えて 芸者のかたち
文庫版あとがき

著者略歴

著:田中 優子
1952年神奈川県生まれ。法政大学社会学部教授、社会学部長を経て、法政大学総長。法政大学国際日本学インスティテュート(大学院)教授。専門は、近世(江戸)文学、アジア比較文化。『江戸の想像力』で芸術選奨文部大臣新人賞、『江戸百夢』で芸術選奨文部科学大臣賞・サントリー学芸賞を受賞。2005年紫綬褒章受章。著書多数。

ISBN:9784044001926
出版社:KADOKAWA
判型:文庫
ページ数:208ページ
定価:800円(本体)
発行年月日:2016年12月
発売日:2016年12月21日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JBCC