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角川文庫

自閉症の僕が跳びはねる理由 1

一般文庫版

著:東田 直樹

紙版

内容紹介

「僕が跳びはねている時、気持ちは空に向かっています。空に吸い込まれてしまいたい思いが、僕の心を揺さぶるのです」(本文より)
人との会話が困難で気持ちを伝えることができない自閉症者の心の声を、著者が13歳の時に記した本書。障害を個性に変えて生きる純粋でひたむきな言葉
は、当事者や家族だけでなく、海をも越えて人々に希望と感動をもたらした。世界的ベストセラーとなり、NHKドキュメンタリー「君が僕の息子について教えてくれたこと」でも放映された話題作、待望の文庫化!
デイヴィッド・ミッチェル(英語版翻訳者)による寄稿を収録。

目次

はじめに

第一章 言葉について 口から出てくる不思議な音
 筆談とは何ですか?/大きな声はなぜ出るのですか?/いつも同じことを尋ねるのはなぜですか? 他

第二章 対人関係について コミュニケーションとりたいけれど……
 どうして目を見て話さないのですか?/自閉症の人は手をつなぐのが嫌いですか?/みんなといるよりひとりが好きなのですか? 他

第三章 感覚の違いについて ちょっと不思議な感じ方。なにが違うの?
 跳びはねるのはなぜですか?/空中に字を書くのはなぜですか?/自閉症の人はどうして耳をふさぐのですか、うるさいときにふさぐのですか? 他

第四章 興味・関心について 好き嫌いってあるのかな?
 色んな物を回しているのはなぜですか?/手のひらをひらひらさせるのはなぜですか?/ミニカーやブロックを一列に並べるのは、なぜですか? 他

第五章 活動について どうしてそんなことするの?
すぐにどこかに行ってしまうのはなぜですか?/すぐに迷子になってしまうのはなぜですか?/どうして家を出て行くのですか?
(Q&A 全58項目)

短篇小説 側にいるから
文庫版あとがき
解説にかえて(デイヴィッド・ミッチェル)

著者略歴

著:東田 直樹
1992年8月千葉生まれ。作家。重度の自閉症。パソコンおよび文字盤ポインティングにより援助なしでのコミュニケーションが可能。理解されにくかった自閉症者の内面を綴った作品『自閉症の僕が跳びはねる理由』(エスコアール)が話題になり、2013年には英語版がデイヴィッド・ミッチェルの翻訳で刊行。その後20か国以上で翻訳され世界的なベストセラーに。エッセイに『跳びはねる思考』『自閉症の僕の七転び八起き』、詩集『ありがとうは僕の耳にこだまする』等。全国各地で講演会を開催している。

ISBN:9784044001506
出版社:KADOKAWA
判型:文庫
ページ数:192ページ
定価:560円(本体)
発行年月日:2016年06月
発売日:2016年06月18日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:VFD
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:MJ