角川ソフィア文庫
鴎外の「舞姫」 ビギナーズ・クラシックス 近代文学編
著:角川書店
著:谷口 広樹
紙版
内容紹介
19世紀末、エリート官僚太田豊太郎は、明治新政府の期待をになって先進国ドイツに派遣された。自由な気風みなぎる大都会ベルリンで、自我に目覚め孤立した豊太郎は、寂れた裏町で美しい踊り子エリスと出会う。やがて恋に落ちた二人に訪れる悲しい運命。
鴎外自身の留学体験を基に書かれた浪漫派の名作『舞姫』が、分かり易い通釈、格調高い雅文体原文(総ルビ付)の両方で味わえ、鑑賞に役立つ図版・コラムも満載。
目次
回想と人知れぬ悔恨
生い立ちとドイツ派遣
大学の校風と自我の覚醒
エリスとの出会いと資金援助
免官と母の死と二人の契り
新聞社就職とエリスとの同棲
エリスの妊娠と相沢の勧告
相沢の忠告と大臣の信頼
ロシアでの活躍とエリスの不安
帰宅とエリスの喜び
帰国の承諾と自責の念
人事不省の病と実情の発覚
エリスの喪心と豊太郎の帰国
付録
◆『舞姫』探求情報