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幽霊絵師火狂 筆のみが知る

著:近藤 史恵

紙版

内容紹介

大きな料理屋「しの田」のひとり娘である真阿。十二のときに胸を病んでいると言われ、それからは部屋にこもり、絵草紙や赤本を読む毎日だ。あるとき「しの田」の二階に、有名な絵師の火狂が居候をすることになる。「怖がらせるのが仕事」と言う彼は、怖い絵を描くだけではなく、普通の人には見えないものが見えているようだ。絵の犬に取り憑かれた男、“帰りたい”という女の声に悩む旅人、誰にも言えない本心を絵に込めて死んだ姫君……。幽霊たちとの出会いが、生きる実感のなかった真阿を変えていく。

目次

序幕
座敷小町
犬の絵
荒波の帰路
彫師の地獄
悲しまない男
若衆刃傷
夜鷹御前
筆のみが知る
終幕

著者略歴

著:近藤 史恵
1969年大阪府生まれ。大阪芸術大学卒。在学中に執筆した『凍える島』で鮎川哲也賞を受賞しデビュー。2007年刊行の『サクリファイス』が絶賛を浴び、同作で08年大藪春彦賞を受賞。その他の著書に『ねむりねずみ』『天使はモップを持って』『二人道成寺』『タルト・タタンの夢』『ダークルーム』『モップの精は旅に出る』『スティグマータ』『マカロンはマカロン』『ときどき旅に出るカフェ』『インフルエンス』『震える教室』『みかんとひよどり』『歌舞伎座の怪紳士』『夜の向こうの蛹たち』など多数。

ISBN:9784041117323
出版社:KADOKAWA
判型:4-6
ページ数:256ページ
定価:1550円(本体)
発行年月日:2022年06月
発売日:2022年06月30日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ