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角川文庫

大好きな町に用がある

著:角田 光代

紙版

内容紹介

ネパールでごはんをおごってくれ「年をとったら若い旅行者におごってあげなさい」と笑ったお坊さん、「この世で一番すばらしいところ」と勧められメキシコ・トゥルムへ行ってみると「すばらしい」とは「なんにもない」という意味だった……旅好き作家・角田光代が行く先々で出会い、食べ、考えたあれこれが詰まった傑作旅エッセイ。出会う誰かの“日常”はこんなにも“非日常”で面白い。ウェブ連載「角田光代の旅行コラム」も収録。

目次

大好きな町に用がある
まるで出番なし
興味と縁
トイレの日本化はあるか 
時代も私も変わっていく 
記憶の住まい 
プノンペン発、シアヌークビルいき 
思いというより、願い
私的「はじめに言葉ありき」 
花を見上げる 
「すばらしい」二種 
もうひとつの世界 
これがあの…… 
夏の家族旅行 
三日間の旅 
夏休みと理想郷
旅行者のさみしさ 
面倒は不幸か 
再訪の旅 
再訪の聖地 
縁と愛 
少しだけ片思い 
縁と旅と人生の仕組み 
記憶の真偽 
私がいるはずのない場所 
大好きな町に用がある 
地図の話 
小豆島と私 

角田光代の旅行コラム 
旅と内的変化 
国内旅行音痴 
びろうな旅話 
飲み屋街の旅 
【旅ラン1】オランダ:ロッテルダムへ遠乗りしよう 
【旅ラン2】フランス・ボルドー:世界でもっとも幸福な大会 
【旅ラン3】スペイン・マドリッド:マラソンは旅するいいわけ 
【旅ラン4】兵庫県:民話のなかを走る 
ふたたびの旅 
スリランカ:町も私も変わった 
エジプト:悠久の町と、私のなかの悠久 
単行本版あとがき
文庫版あとがき

著者略歴

著:角田 光代
1967年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒。90年「幸福な遊戯」で海燕新人文学賞を受賞しデビュー。05年『対岸の彼女』で直木賞、06年「ロック母」で川端康成文学賞、07年『八日目の蝉』で中央公論文芸賞、11年『ツリーハウス』で伊藤整文学賞を受賞。著書多数。

ISBN:9784041116203
出版社:KADOKAWA
判型:文庫
ページ数:208ページ
定価:580円(本体)
発行年月日:2022年02月
発売日:2022年02月22日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DND
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ