何ものにも縛られないための政治学 権力の脱構成
著:栗原 康
内容紹介
カネにも、人間関係にも、国家にも、
縛られない。強制の理屈を破戒する。
あらゆる支配を打ち破れ!
『村に火をつけ、白痴になれ』で旋風を巻き起こしたアナキズム研究者が放つ、【無強制】の政治学!!
アナキズムとは、「支配されない状態」を目指すことだ。
“自由で民主主義的な社会”であるはずなのに、なぜ私たちはまったく自由を感じられないのか?
息苦しくなるほどに、束縛を感じてしまうのはなぜか?
この不快な状況を打破する鍵がアナキズムだ。これは「支配されない状態」を目指す考えである。
【無強制の政治学】という視点から、過去の思想と実践をわかりやすく振り返りつつ、現代社会の支配のルールを破戒する!
カネに、人間関係に、社会に、国家に縛られない!! 社会契約をクーリングオフせよ。
ゼロ憲法を宣言せよ!
「神を突破せよ、この世界を罷免してやれ。さけべ、アナーキー!」
○一番たちが悪いのは、民主主義の名のもとに憲法制定権力をたちあげることだ。
○契約も交換も自明のことなんかじゃないんだ。
○なんどでも、権力の脱構成をやってやろう。etc.
目次
はじめに
革命とはサルがオナニーするのとおなじことだ たえず逆むきの時間を生きろ/この都市のそこかしこに山をつくれ etc.
第一章 社会契約って、いつむすんだの?
【サーリンズ/グレーバー】契約も交換も自明じゃないんだ。/未来のない運動をやろう/議会制民主主義とはなにか?奴隷のくせして、主人のまねごとetc.
第二章 自由をぶっとばせ
【シュティルナー】アートじゃダメなんだ。財産は窃盗である、どろぼうになれ。/政治的自由主義--ギャア!!!/社会的自由主義--マジ、陰険/人道的自由主義--なにがクリエイティブだ、このやろう etc.
第三章 革命はただのっかるだけだ
【バクーニン/ルイズ・ミシェル】ひとを中心にするか、出来事を中心にするか。/自分を統治したいんじゃない、だれにも統治されたくないんだ/もしわたしを生かしておかれるなら、復讐の叫びをあげることをやめないでしょうetc.
第四章 革命はどうやっちゃいけないのか?
【クロポトキン/マフノ】一番たちが悪いのは、民主主義の名のもとに憲法制定権力をたちあげることだ。/ツァラトゥストラはこういった みんな警察がキライ/あらゆる支配にファックユー、てめえの掟にアッカンベー アナーキー、アナーキ、パルチザン! etc.
第五章 ゼロ憲法を宣言する
【ランダウアー/クラストル】なんどでも、権力の脱構成をやってやれ。つねにチクショウから入ろう。/国民を捨てろ、階級を捨てろ、自分を捨てろ 捨てたその自分さえ捨ててしまえ/いくぜ、レーテ共和国 わたしはカオスが好きだ etc.
おわりに
主要参考文献
ISBN:9784041061251
。出版社:KADOKAWA
。判型:4-6
。ページ数:368ページ
。定価:1800円(本体)
。発行年月日:2018年07月
。発売日:2018年07月20日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JB。