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角川文庫

新訳 まちがいの喜劇

著:シェイクスピア
訳:河合 祥一郎

紙版

内容紹介

生き別れた双子の兄弟のせいで、街は大混乱! 抱腹絶倒のシェイクスピア!

エフェソスとシラクサは国交が途絶え、互いに街に入ると死刑、財産は没収されてしまう。
その厳罰を覚悟で、シラクサの老人イジーオンは、大昔に生き別れた妻と双子のひとりを探しにエフェソスに入った。
あえなく捕まったイジーオンに、エフェソスの公爵は保釈金を集めるための1日の猶予を与えた。

その頃、イジーオンの息子アンティフォラスと従者も、エフェソスで生き別れの双子の弟探しをはじめる。
しかし街を歩き始めると、アンティフォラスに不思議なことが起きる。
大金を託した従者が、金は預かってないと言い出し、街の人々に旧知のように声をかけられ、
さらには、結婚していないのに妻だという女性まで現れた。
そう、街の人々は、兄を弟と勘違いしているのだ。
アンティフォラスが戸惑いながらも、このヘンテコな状況に飛び込むと、事態はさらに混乱。街をあげての大騒ぎに発展してしまう。

そんなことなど全然知らないイジーオンに、とうとう処刑の時間が迫る。
すると、兄弟が巻き起こした騒動のおかげで、とんでもない奇跡がおこる……。

シェイクスピア研究の第一人者、河合祥一郎の名訳!

著者略歴

著:シェイクスピア
1564年イギリス・ストラットフォード生まれ。1592年頃にロンドン演劇界で劇作家として幸運なスタートを切る。およそ20年間劇作に専念し名をなす。1616年没。
訳:河合 祥一郎
1960年生まれ。東京大学及びケンブリッジ大学より博士号を取得。現在、東京大学大学院総合文化研究科教授。イギリス演劇・表象文化論専攻。サントリー学芸賞受賞の『ハムレットは太っていた!』はじめ関連の研究書や翻訳書多数。気鋭のシェイクスピア研究者の一人である。

ISBN:9784041056196
出版社:KADOKAWA
判型:文庫
ページ数:144ページ
定価:600円(本体)
発行年月日:2017年06月
発売日:2017年06月17日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DD