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角川文庫

田中英光傑作選 オリンポスの果実/さようなら 他

著:田中 英光
編:西村 賢太

紙版

内容紹介

ぼくはあのひとが好きでたまらない。ロサンゼルス五輪に参加する選手団を乗せた客船で、坂本は高跳び選手の熊本秋子に一目惚れした。しかし、2人の仲を同僚に揶揄され、ついには選手間の男女接触禁止令が出てしまう。オリンピックに参加した自身の体験を描いた「オリンポスの果実」、晩年作の「さようなら」ほか、珠玉の6篇を厳選。太宰治の墓前で散った無頼派私小説家・田中英光。その文学に傾倒する西村賢太が編集、解題。

目次

オリンポスの果実
風はいつも吹いている
野狐
生命の果実
離魂
さようなら

解題 西村賢太

著者略歴

著:田中 英光
1913年東京生まれ。早稲田大学経済学部卒。太宰治に親近し、「オリンポスの果實」を執筆、「文學界」に掲載され池谷賞を受賞。著書に「離魂」「聖ヤクザ」「魔王」など。1949年、太宰治の墓前で自殺。
編:西村 賢太
1967年東京都江戸川区生まれ。中卒。2007年『暗渠の宿』で野間文芸新人賞、11年『苦役列車』で芥川賞を受賞。著書に『どうで死ぬ身の一踊り』『二度はゆけぬ町の地図』『小銭をかぞえる』『瘡瘢旅行』『人もいない春』『廃疾かかえて』『一私小説書きの日乗』等がある。

ISBN:9784041034545
出版社:KADOKAWA
判型:文庫
ページ数:384ページ
定価:880円(本体)
発行年月日:2015年11月
発売日:2015年11月25日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ