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ベネベントの魔物たち 2 緑の手の指輪

著:ジョン・ベーメルマンス・マルシアーノ
絵:ソフィー・ブラッコール
訳:横山 和江

紙版

内容紹介

ベネベントは、本当にある町です。一見ごくふつうの町ですが、ひとつだけ、とてもかわっていることがあります。それは、世界中のどこよりも魔物がたくさん住んでいるということ。魔物は、町のいたるところにひそんでいます。井戸の中、橋の下、劇場のあと……。もしかしたら、おとなりさんや家族のだれかが、魔物かもしれません。ほら、またきょうも魔物がいたずらを始めたみたい。ベネベントの子どもたち! 魔物に目をつけられないように、くれぐれも気をつけて。

町でいちばん危険な魔女、マナロンガ。井戸や川から甘い声で誘いをかけ、近づいてきた人間をガバッと水の中にひきずりこんで地下世界にさらっていくのだといわれ、人びとから恐れられています。ある日プリモが、逃げ出したウナギを追いかけて井戸までいくと、緑の手がぐんとのびてきてつかまりそうになりました。あれは、まさか……マナロンガ!? それ以来、プリモはマナロンガのことが気になって仕方ありません。

むかしから魔女が住むという伝説のある、イタリアの実在の町ベネベントを舞台に、1820年代の人々のくらしをイメージして書かれた昔話風の創作童話。魔女と人間が共生する世界でまきおこる日常のちょっとした事件を、ユーモラスかつミステリアスに描きます。

著者略歴

著:ジョン・ベーメルマンス・マルシアーノ
作者 ジョン・ベーメルマンス・マルシアーノ:コロンビア大学卒業後、記者やプログラマーなどの仕事についたあと、作家になる。作品に、祖父ルドウィッヒ・ベーメルマンスの「げんきなマドレーヌ」シリーズを引きついだ『マドレーヌのメルシーブック』(などがある。
絵:ソフィー・ブラッコール
画家 ソフィー・ブラッコール:絵本作家。絵本『300年まえから伝わる とびきりおいしいデザート』をはじめ、児童書のさし絵を数多く手がける。『プーさんとであった日』『おーい、こちら灯台』で、コールデコット賞を2度受賞。
訳:横山 和江
訳 横山和江:翻訳家。訳書に『300年まえから伝わる とびきりおいしいデザート』『わたしたちだけのときは』『フランクリンの空とぶ本やさん』『わたしの心のなか』『キツネのはじめてのふゆ』『ねこの3つのねがいごと』『クマさんのいえへ いかなくちゃ!』など。

ISBN:9784035215400
出版社:偕成社
判型:A5変
ページ数:139ページ
定価:1300円(本体)
発行年月日:2019年10月
発売日:2019年10月09日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:YFB