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岩波現代文庫 文芸326

101年目の孤独

希望の場所を求めて

著:高橋 源一郎

紙版

内容紹介

ダウン症の子どもたちのアトリエ。身体障害者だけの劇団。クラスも試験も宿題もない学校。認知症の老人たちと共に暮らし最後まで看取ろうとする人々。死にゆく子どもたちのためのホスピス……。弱さとは何か。生きるという営みの中には何が起きているのか。著者初のルポルタージュ。文庫版のための長いあとがきを新たに収録。

目次

まえがき

いいんだよ、そのままで——ダウン症の子どもたちのための絵画教室 
たいへんなからだ——身体障害者の劇団「態変」
愛のごとく——「人間以上」のものを愛することについて
電気の哲学者——非電化工房代表の藤村靖之博士
山の中に子どもたちのための学校があった——南アルプス子どもの村小学校
尾 道——「東京物語」二〇一三
ベアトリスのこと——子どもホスピス、マーチン・ハウス 前編
ここは悲しみの場所ではない——子どもホスピス、マーチン・ハウス 後編

長いあとがき
岩波現代文庫版のための長いあとがき 「さよなら、ラジオ」のこと

著者略歴

著:高橋 源一郎
高橋源一郎(Genichiro Takahashi)
1951年生まれ。作家。81年『さようなら、ギャングたち』(講談社)で群像新人長編小説賞優秀作を受賞してデビュー。『優雅で感傷的な日本野球』(河出書房新社)で三島由紀夫賞、『日本文学盛衰史』(講談社)で伊藤整文学賞、『さよならクリストファー・ロビン』(新潮社)で谷崎潤一郎賞のほか、NHK放送文化賞の各賞受賞。著書に、『弱さの思想』(共著、大月書店)、『一億三千万人のための小説教室』(岩波新書)、『読んじゃいなよ!』(編著、岩波新書)、『ぼくらの民主主義なんだぜ』(朝日新書)、『答えより問いを探して』(講談社)、『一億三千万人のための『論語』教室』(河出新書)、『誰にも相談できません』(毎日新聞出版)など。

ISBN:9784006023263
出版社:岩波書店
ページ数:204ページ
定価:920円(本体)
発行年月日:2020年07月
発売日:2020年07月16日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DNP
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ