岩波現代文庫 文芸326
101年目の孤独
希望の場所を求めて
著:高橋 源一郎
紙版
内容紹介
ダウン症の子どもたちのアトリエ。身体障害者だけの劇団。クラスも試験も宿題もない学校。認知症の老人たちと共に暮らし最後まで看取ろうとする人々。死にゆく子どもたちのためのホスピス……。弱さとは何か。生きるという営みの中には何が起きているのか。著者初のルポルタージュ。文庫版のための長いあとがきを新たに収録。
目次
まえがき
いいんだよ、そのままで——ダウン症の子どもたちのための絵画教室
たいへんなからだ——身体障害者の劇団「態変」
愛のごとく——「人間以上」のものを愛することについて
電気の哲学者——非電化工房代表の藤村靖之博士
山の中に子どもたちのための学校があった——南アルプス子どもの村小学校
尾 道——「東京物語」二〇一三
ベアトリスのこと——子どもホスピス、マーチン・ハウス 前編
ここは悲しみの場所ではない——子どもホスピス、マーチン・ハウス 後編
長いあとがき
岩波現代文庫版のための長いあとがき 「さよなら、ラジオ」のこと