内容紹介
「私は生を肯定する。……生を肯定するが故に、生を脅かそうとする一切の力に対して奮然と叛逆する。」 無籍者、虐待、貧困――過酷な境遇にあって、自らの生を全力で生きた金子文子(1903―26)。パートナーの朴烈と大逆罪に問われ、獄中で自殺するまでの23年の生涯を、裁判記録や取材を織り交ぜ描く、不朽の伝記小説。
著者略歴
著:瀬戸内 寂聴
瀬戸内寂聴(せとうち じゃくちょう)
1922年,徳島生まれ.東京女子大学卒.57年「女子大生・曲愛玲」で新潮社同人雑誌賞受賞.61年『田村俊子』で田村俊子賞,63年『夏の終り』で女流文学賞を受賞.73年に平泉中尊寺で得度.法名寂聴(旧名晴美).92年『花に問え』で谷崎潤一郎賞,96年『白道』で芸術選奨,01年『場所』で野間文芸賞,11年に『風景』で泉鏡花文学賞を受賞.98年に『源氏物語』現代語訳を完訳.著書に『かの子撩乱』『美は乱調にあり』『諧調は偽りなり』『遠い声』『余白の春』『青鞜』等,著書多数.
ISBN:9784006023041
。出版社:岩波書店
。判型:文庫
。ページ数:400ページ
。定価:1160円(本体)
。発行年月日:2019年02月
。発売日:2019年02月15日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ。