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岩波新書 新赤版 1859

デモクラシーの整理法

著:空井 護

紙版

内容紹介

政治の主役である私たちは、デモクラシーについて十分に納得できているか。政治とは何かから始め、デモクラシーとはいかなる政治の仕組みか、「古典風」と「現代風」という二つのタイプをいかに使い分けるかを、筋道を立てて解き明かしていく。多義的になりがちなデモクラシーをスッキリと整理して理解するコツを伝授する骨太な一冊。

目次

序 章
 一 本書の目的
 二 本書の構成

第一章 収納——政府・政治・政治体制
 一 政府と政府的共同体
 二 政策と政治
 三 政治体制と政治体制型
 
第二章 整理Ⅰ——デモクラシーの組み立て
 一 ふたつのデモクラシー
 二 古典デモクラシー
 三 現代デモクラシー
 四 デモクラシーと自由の関係

第三章 整理Ⅱ——民主体制の整列
 一 序列の解消
 二 民主体制の使い分け
 三 デフォルトとしての混合型民主体制

終 章
 一 デモクラティズムの諸相——整理法の整理のために
 二 ふたたび本書の目的について——結語にかえて

引用・参照文献
あとがき

著者略歴

著:空井 護
空井 護(そらい まもる)
1967年 広島県生まれ
1992年 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了
同助手、東北大学法学部助教授を経て
現在―北海道大学大学院公共政策学連携研究部教授
専攻―現代政治分析
論文―「もう一つの1960年の転換――1960年代日本社会党における野党化の論理」(『思想』934号)、「政党否定論者としての美濃部達吉」(『法学』67巻2号)、「『人間の条件』をいかに読むか」(川崎修・萩原能久・出岡直也編著『アーレントと20 世紀の経験』慶應義塾大学出版会)ほか

ISBN:9784004318590
出版社:岩波書店
判型:新書
ページ数:246ページ
定価:840円(本体)
発行年月日:2020年12月
発売日:2020年12月21日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JPH