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岩波新書 新赤版1820

『広辞苑』をよむ

著:今野 真二

紙版

内容紹介

辞書を引きながら必要以上にいろいろなことを考える.しょっちゅう脱線.それが「よむ」ということだ.辞書を愛してやまない日本語学者が,真剣に,マニアックに,ときに遊び心たっぷりに,『広辞苑』をすみずみまでよむ! こんな辞書だったのか.こんな使い方があったのか.え,辞書で遊ぶ? ようこそ,ことばの小宇宙へ.

目次

凡 例

序 章 辞書のよみかた

第一章 「凡例」をじっくりよむ
 1 凡例とは?
 2 日本語の歴史がみえる
 3 言語生活への寄り添いかた

第二章 『広辞苑』の歴史と日本語の歴史
 1 『辞苑』から『広辞苑』へ
 2  日 本語の八十三年――『辞苑』初版から『広辞苑』第七版まで
 3 変化をみる

第三章 『広辞苑』と『大辞泉』『大辞林』――三つの中型辞書を対照する
 1 「凡例」「編集方針」から探る
 2 「今,ここ」と,歴史主義と

第四章 『広辞苑』と『日本国語大辞典』――大型辞書とくらべる
 1 二つの「小宇宙」
 2 どう使われてきたか,どう使うか――語釈の順番からみる
 3 『日本国語大辞典』にない見出し

第五章 『広辞苑』の使い方――「世界をのぞく窓」を増やそう
 1 『広辞苑』の内から外へ
 2 豊かな言語生活のために

第六章 さまざまな『広辞苑』――検索機能と辞書
 1 『逆引き広辞苑』
 2 モバイル版
 3 ロゴヴィスタ版
 4 辞書と人文知

第七章 『広辞苑』で遊ぶ
 1 遊ぶ――『広辞苑』の「フカボリ」
 2 ゲーム「たほいや」
 3 こんな語がありました!

おわりに

附 表

著者略歴

著:今野 真二
今野真二(こんのしんじ)
1958年神奈川県生まれ
1986年早稲田大学大学院博士課程後期退学高知大学助教授を経て
現在─清泉女子大学教授
専攻─日本語学
著書─『仮名表記論攷』(清文堂出版,第30回金田一京助博士記念賞受賞),『漢語辞書論攷』(港の人),『百年前の日本語』(岩波新書),『『言海』と明治の日本語』(港の人),『日本語の考古学』(岩波新書),『辞書からみた日本語の歴史』(ちくまプリマー新書),『辞書をよむ』(平凡社新書),『超明解! 国語辞典』(文春新書),『漢和辞典の謎』(光文社新書),『北原白秋 言葉の魔術師』(岩波新書),『『日本国語大辞典』をよむ』(三省堂),『言海の研究』(小野春菜との共著,武蔵野書院),『日日是日本語 日本語学者の日本語日記』(岩波書店)ほか

ISBN:9784004318200
出版社:岩波書店
判型:新書
ページ数:268ページ
定価:820円(本体)
発行年月日:2019年12月
発売日:2019年12月23日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:CBD
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:2GJ