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岩波新書 新赤版 1808

シリーズ 中国の歴史 5

「中国」の形成 現代への展望

著:岡本 隆司

紙版

内容紹介

さまざまな勢力が併存、角逐する一七世紀。そのカオスを収拾し、東アジアに君臨した清朝の「盛世」から、多元共存システムがほころびをみせる一八世紀。西洋の衝撃、革命と独立によって清朝が潰え、ふたたび混迷する一九世紀、そして現代へ——。一元化と多元化を往還しつづける、平和と騒乱の四百年を描く。シリーズ完結。

目次

いま、中国史をみつめなおすために——シリーズ 中国の歴史のねらい(執筆者一同)

はじめに——カオスのなかから

第一章 興隆
 一 遼東
 二 入関
 三 沿海——互市
 四 草原——モンゴル・チベット
 五 隣国——ロシア・朝鮮

第二章 転換
 一 到達——清朝の素描
 二 雍正
 三 限界

第三章 「盛世」
 一 乾隆——その人・その時代
 二 経済
 三 社会
 四 分岐
 五 構造

第四章 近代
 一 矜恃
 二 暗雲
 三 破綻
 四 清末

第五章 「中国」
 一 転変
 二 民国
 三 革命

おわりに——混迷の現代
あとがき

図表出典一覧
主要参考文献
略年表
索引

著者略歴

著:岡本 隆司
岡本隆司(おかもと たかし)
1965年生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(文学)。
現在―京都府立大学文学部教授
専攻―近代アジア史
著書―『李鴻章――東アジアの近代』、『袁世凱――現代中国の出発』(岩波新書)/『近代中国と海関』、『属国と自主のあいだ――近代清韓関係と東アジアの命運』、『中国の誕生――東アジアの近代外交と国家形成』(名古屋大学出版会)/『叢書 東アジアの近現代史 第1巻 清朝の興亡と中華のゆくえ――朝鮮出兵から日露戦争へ』(講談社)/『 近代中国史』、『世界史序説――アジア史から一望する』(ちくま新書)ほか

ISBN:9784004318088
出版社:岩波書店
判型:新書
ページ数:238ページ
定価:860円(本体)
発行年月日:2020年07月
発売日:2020年07月20日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:NHF
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPC