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岩波新書 新赤版1626

読書と日本人

著:津野 海太郎

紙版

目次

Ⅰ 日本人の読書小史

1 はじまりの読書
  『源氏物語』を読む少女/音読か黙読か/苛立つ菅原道真/私の部屋がほしい/個人的な読書

2 乱世日本のルネサンス
 書院と会所/源氏ルネサンス/漢字が読めない知識人/平仮名による読者層の拡大

3 印刷革命と寺子屋
 フロイスと「きりしたん版」/西鶴と出版商業化/サムライの読書/自発的な勉強ブーム/大衆の読書

4 新しい時代へ
 福沢諭吉の『学問のすゝめ』/新しい頭と古いからだ/音読から黙読へ/義務教育の力

Ⅱ 読書の黄金時代

5 二十世紀読書のはじまり
 だれもが本を読む時代へ/百万(国民)雑誌の登場/円本ブーム/文庫の力

6 われらの読書法
 ローソクから電灯へ/本棚のある家/日雇い労働者の読書/電車で読む人びと

7 焼け跡からの再出発
 紙が消えた!/本への飢え/復活/二十世紀読書まっさかり

8 活字ばなれ
 マンガを読む大学生/売れる本がいい本だ/人が本を読まなくなった/黄金時代のおわり

9 〈紙の本〉と〈電子の本〉
 電子本元年?/それでも人は本を読む

あとがき
引用文献一覧

著者略歴

著:津野 海太郎
津野海太郎 (つのかいたろう)
1938年 福岡生まれ.編集者・評論家.和光大学名誉教授.
早稲田大学卒業後,劇団「黒テント」制作・演出,晶文社取締役,『季刊・本とコンピュータ』総合編集長,和光大学教授・図書館長などを歴任.
著書─『小さなメディアの必要』(晶文社)『本とコンピューター』(晶文社)『新・本とつきあう法』(中公新書)『滑稽な巨人坪内逍遙の夢』(平凡社,新田次郎文学賞)『ジェローム・ロビンスが死んだ』(平凡社,のちに小学館文庫,芸術選奨文部科学大臣賞)『おかしな時代『ワンダーランド』と黒テントへの日々』(本の雑誌社)『電子本をバカにするなかれ』(国書刊行会)『花森安治伝』(新潮社)『百歳までの読書術』(本の雑誌社)ほか

ISBN:9784004316268
出版社:岩波書店
判型:新書
ページ数:272ページ
定価:860円(本体)
発行年月日:2016年10月
発売日:2016年10月22日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DSRC
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:VSL