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岩波新書 新赤版1496

ものの言いかた西東

著:小林 隆
著:澤村 美幸

紙版

目次

序章 ものの言い方にも地域差がある
 ものの言い方は個性か
 筆者たちの方言体験
 言葉と向き合う姿勢
 本書に語らせたいこと

第1章 口に出すか出さないか
 以心伝心
 無口とおしゃべり
 挨拶をするかしないか
 礼も言わないが文句も言わない
 値切る

第2章 決まった言い方をするかしないか
 “型”の文化
 挨拶に見る型
 朝、どんなふうに挨拶するか
  「おはよう」と言わない地域
 喧嘩をするにも決まりがある
  「しまった!」と叫ぶ地域

第3章 細かく言い分けるかどうか
 万能の挨拶言葉「どうも」
  「おはよう」と「しまった」
 述べるとき、驚くとき
 命令表現の多様性

第4章 間接的に言うか直接的に言うか
 ぶっきらぼうと遠回し
  「買う!」
 相手の領域に立ち入る
 脅すか、甘やかすか
 泣き方の描写
 表現の現場性

第5章 客観的に話すか主観的に話すか
 喜びの表現「よかった」
 驚きを隠さない地域
 共感の強要
 自己と話し手の分化
 証拠好き

第6章 言葉で相手を気遣うかどうか
 敬語システムの地域差
 ぞんざいな頼み方
 恩恵の偽装
 恐縮と感謝
 お店の人に感謝する
 猫にも気遣い?

第7章 会話を作るか作らないか
 ボケとツッコミ
 話題にする
 会話の協調性
 言葉によるオモテナシ

第8章 ものの言い方の発想法
 七つの発想法
 発想法の地域差
 地域差を生み出す要因
 言語環境による発想法の変化

第9章 発想法の背景を読み解く
 発想法の発達と社会環境
 人口の集中から考える
 経済活動・交通の発達から考える
 社会組織から考える
 社会、コミュニケーション、そして発想法

第10章 発想法はどのように生まれ、発達するか
 都市型社会とものの言い方
 言語文化が与える影響
 中央語における発想法
 発想法の方言形成
 発想法の発達とその方向性

終章 ものの言い方を見る目
  「方言」として見る目
 多様な価値観とともに見る目
  「文化」の中で見る目

あとがき
引用文献

ISBN:9784004314967
出版社:岩波書店
判型:新書
ページ数:224ページ
定価:900円(本体)
発行年月日:2014年08月
発売日:2014年08月20日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:CJBR
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:2GJ